保険会社は「金融機関」である

保険会社は「金融機関」である

保険会社は「金融機関」である

あなたは、保険会社がどのような業務を行っているかご存知でしょうか?

 

ほとんどの人が、「保険業務でしょ?」と答えると思います。もちろん、それは正解です。

 

しかし、保険会社は保険業務以外に「もう一つの業務」も行っています。

 

それは金融業務です。保険会社は、金融機関として資金を運用しています。

 

今回は、「保険会社が行う金融業務」について解説していきます。

 

保険業務の仕組み
保険会社の主な業務は保険業務です。保険業務の仕組みについて、生命保険を例に解説します。

 

生命保険会社は、生命保険の加入者から保険料(掛け金)を集めます。保険料の支払いは、毎月もしくは一年に一回の場合が多いです。加入者の誰かが死亡したときに、集めている保険料から、遺族などの受取人に保険金を支払います。

 

受取人に保険金を支払っても、生きている人のほうが圧倒的に多いので、生命保険会社としてはトータルではプラスの収益になります。そうでなければ、会社として業務をする意味がありません。つまり、生命保険会社は多額の資金を保有しているのです。

 

それでは、生命保険会社をはじめとする保険会社は、多額の資金を金庫か何かに置きっぱなしにしているのでしょうか?

 

もちろん、そのようなことはありません。保険会社は、資金を運用しているのです。

 

保険会社は「金融機関」である
金融機関というと、銀行を思い浮かべる人が多いかと思いますが、銀行と並んで保険会社も代表的な金融機関です。

 

保険会社も銀行も、私たちからお金を預かり運用しています。両方とも、規模が大きい金融機関ですが、保険会社のほうが銀行よりも安定して資金を調達できます。

 

銀行は、利用者がお金を預けたり引き出したりと、頻繁にお金の動きがあります。それに対して、保険会社は保険料として毎月(場合によっては一年に一回)安定的に保険料が入ってきます。保険の契約は、ころころ変えるものではないので、安定して資金を得られるのです。

 

保険会社が資金を運用することは、加入者にとってもメリットがあります。運用で増えた分、加入者に還元されるのです。

 

保険会社の運用と私たちが受け取れるお金の関係
例えば、個人年金保険に加入して30年後に積立金の110%程度の金額になって戻ってくるのは、保険会社が運用をしているからです。

 

積立金の110%と聞くと「けっこう増えるな」と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。

 

増えるように感じるのは、銀行の利率と比べているからです。銀行に預けておくよりは資産が増えますが、30年という年月をかけて110%程度ではほとんど増えていないようなものです。

 

30年も時間があれば、積立金の110%程度しか増えないはずがありません。実際はもっと増えていますが、私たちが受け取れる金額が110%程度なのです。

 

利益のほとんどは、保険会社が搾取しています。そうでなければ、保険会社の大きなビルが大都市の駅前に建っていませんし、保険マンの給料があれほど高いはずがありません。

 

さらに、日本は将来、インフレが進むことが予想されています。インフレになると物価が上がるので、110%程度の金額になっても、今よりも資産価値が減っていることすらありえます。保険会社は資産を増やしてくれますが、資産価値を増やしてくれるとは限りません。

 

そう考えると、保険会社に私たちの大切なお金を任せておくのはもったいないことかもしれません。自分にはどのような資産運用ができるのかを学び、それを実行することで、将来の資産形成に繋げることができるのです。

『お金のガイドブック』: 無料メルマガ

 

お金のガイドブック 無料メルマガ

 

メルマガ登録ページ

メルマガ読者限定で資産形成に役立つお金のテキスト(Q&A形式)を無料で進呈します!

『お金のガイドブック』:Twitter

Twitterでは「最新の経済、金融事情」について発信してます。 ぜひ、フォローをよろしくお願い致します!

関連ページ

保険の種類:保険は10種類に分類される
保険料の支払方法:月払い、半年払い、年払い、全期前納払い、一時払い
保険に加入する前に「生活に必要なお金」を計算してみる
保険の掛け方:「掛け捨て型」と「積み立て型(貯蓄型)」の違い
積み立て型の保険の「金利」は変わらない
保険会社の信用度は格付けによって決まる
保険会社の選び方:ソルベンシーマージン比率を見る
生命保険の仕組み:生命保険の必要性は人によって異なる
生命保険に加入する前に、「障害年金」の仕組みを理解する
生命保険に加入する前に、「遺族年金」の仕組みを理解する
生命保険の必要性を考える:50歳までに死ぬ確率は3%である
不動産を保有することが生命保険の代わりになる
医療保険の基礎知識:医療保険は多くの人に必要になる
医療保険に加入する前に、「健康保険の仕組み」を理解する
がん保険の必要性:がんになっても安心して治療と生活ができる
学資保険に加入する前に「子どもの教育にかかるお金」を把握する
個人年金保険の基礎知識:個人年金保険は3種類に分けられる
個人年金保険に加入する前に、老後に必要なお金を計算してみる
個人年金保険の選び方:まずは個人年金保険の種類を選択する
個人年金保険のメリット、デメリット
知っておくべき特殊な個人年金保険
個人年金保険の加入率は20〜25%程度である
個人年金保険料控除により、税金の還付を受けることができる
個人年期保険以外の将来の資産形成法
公的介護保険の基礎知識:40歳以上が公的介護保険の対象になる
公的介護保険の要介護認定は7段階に分けられる
公的介護保険のサービスを受けるまでの流れ
介護休業給付金の基礎知識と利用方法
民間の介護保険の必要性
介護保険を活用する前に、「介護にかかるお金」を把握する
火災保険と地震保険の基礎知識
公的保険(社会保険)と民間保険の違い
保険の種類(図)
公立(国立)と私立の学費(図)
年齢の変化によるがん死亡率(図)

ホーム メルマガ登録 運営者情報 お客様の声 メディア掲載 お問い合わせ