火災保険と地震保険の基礎知識

火災保険と地震保険の基礎知識

火災保険と地震保険の基礎知識

火事や地震が起こったときに、強い味方になってくれるのが、「火災保険」と「地震保険」です。火事や地震は災害なので、火災保険と地震保険のことを、災害保険ということもあります。

 

火事や地震が起こってしまうと、とても大きな損害が出てしまいます。今まで通りの生活をしていくのは難しいかもしれません。自分の生活を守っていくためにも、火災保険と地震保険は必要性が高い保険です。

 

今回は、「火災保険と地震保険の基礎知識」を解説していきます。

 

火災保険
火災保険は、「火事で家が燃えてしまったときに、保険金がおりる」という保険です。

 

多くの場合は、火事で家が全焼しても損害のすべてを賄えるくらいの保険金がおりる契約内容になっています。

 

家が全焼してしまうと、元通りにするのに数千万円ものお金がかかります。貯蓄などで、それを賄うのはかなり難しいです。

 

そのようなことを考えると、よほどの事情がない限り、火災保険には加入しておくべきです。

 

ちなみに、マンションなどの貸家に住んでいる人は、契約時に必ず加入することになっています。

 

火災保険の注意点としては、地震による火災には適用されないということです。地震以外にも、津波や戦争、テロなどによって起こった火災にも適用になりません。

 

なぜ、これらの被害では適用にならないのかというと、保険会社が支払いきれないからです。

 

一軒家の火事と違い、地震が起こると多くの場所で同時に火災が起こります。1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災では、非常に広範囲で同時に火災が起こりました。それらすべての火災に対して保険金を支払うことは、到底不可能です。

 

それでは、地震によって家が燃えてしまったらあきらめるしかないのでしょうか。

 

実は、地震による損害には、地震保険が適用されます。

 

地震保険
地震保険は、「地震で家が損害を受けた場合に、保険金がおりる」という保険です。

 

一つ、注意してもらいたいのが、「地震保険は火災保険の加入者だけが入れる」ということです。火災保険に入らず、地震保険だけに入ることはできません。

 

地震による損害の保険金額は、火災保険の保険金額の30〜50%程度です。地震による損害の100%を保証してくれるわけではありません。

 

火災保険と地震保険の基礎知識

 

例えば、5,000万円の火災保険に加入しているとします。さらに、地震保険も加入していると、地震によって損害を受けた場合は、最高で1,500〜2,500万円の保険金がおりることになります。

 

いかに、地震に特化した保険でも、家のすべてを保証してくれるわけではありません。大震災のときなど、多くの家が損害を受けた場合は、支払いきれないこともあるのです。

 

また、地震保険の対象となるのは、建物と家財です。車は対象にならないので、注意してください。

 

地震によって家が大きな損害を受けることは、とても稀な機会です。ほとんどの家が、地震によって壊れることはないでしょう。「地震で損害を受ける可能性はかなり少ない」と考え、あえて加入しない人もいます。

 

しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大震災が起こる可能性もあります。そのようなことを考えると、地震保険に加入するのも選択肢の一つです。

 

以上のように、火災保険と地震保険は、万が一のときにとても強い味方になってくれる保険です。火事や地震が起こると、すべてを失ってしまうかもしれません。そうなってしまう前に、火災保険や地震保険の加入を検討してみてください。

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