保険会社の選び方:ソルベンシーマージン比率を見る

保険会社の選び方:ソルベンシーマージン比率を見る

保険会社の選び方:ソルベンシーマージン比率を見る

日本人ほど保険が好きな人種はいません。そのため、日本には数多くの保険会社が存在しています。

 

保険会社が多すぎて、どの会社の保険に入ってよいか分からない人はたくさんいます。「テレビでCMをしていた」や「友達の知り合いの保険の営業マンに勧められた」などの曖昧な理由で、保険に加入してしまう人がいます。

 

しかし、そのような理由で保険を選んではいけません。保険の内容はどれも同じでないからです。保険とは一生涯の付き合いになるので、あなたにとって条件が良い保険を選ぶことが重要です。

 

「加入者にとってメリットが多い保険」を取り扱っている会社は、良い保険会社であるといえます。

 

逆に、「保険会社の利益が大きく、加入者のメリットが少ない保険」もあります。そのような保険を取り扱っている会社は、良い保険会社とは言えません。

 

つまり、良い保険会社を選べば、メリットの多い保険を紹介される可能性がかなり高くなります。

 

そこで今回は、「良い保険会社の選び方」について解説していきます。

 

保険会社のソルベンシーマージン比率を見る
テレビなどよくCMをしているからといって、良い保険会社であるとは限りません。少しマイナーな保険会社のほうが、メリットの多い保険を取り扱っているケースがあります。

 

それでは、良い保険会社はどのようにして選べばよいのでしょうか?

 

良い保険会社を選ぶ基準の一つとして、「ソルベンシーマージン比率」があります。

 

ソルベンシーマージンとは、「支払余力」という意味です。ソルベンシーマージン比率は、保険業法で定められた保険会社の健全性を示す指標として使われています。

 

要は、予想外のことが起こったときに、その保険会社が支払えるお金をどれくらい持っているかということです。銀行でいうところの、「自己資本比率」のようなものと思ってください。

 

ソルベンシーマージン比率には、計算式があります。少し複雑な計算式なので紹介しませんが、200%以上であれば、その保険会社の経営状態は良好とみなされます。200%を下回ってしまうと、金融庁から指導を受けることになります。

 

そのため、保険会社はなんとしても200%以上を維持しようとします。金融庁から指導を受けると、加入者に「あの保険会社は経営が危ない」と思われてしまうからです。

 

保険会社のソルベンシーマージン比率は、ネットなどで調べると簡単に出てきます。中には、数千%や一万%を超える保険会社もあります。

 

ソルベンシーマージン比率が高いほど良いとも言い切れませんが、それだけ体力がある保険会社であるといえます。

 

保険の営業マンは自社の保険のメリットしか言わない
基本的に、どの保険会社の営業マンも自社の保険のメリットしか言いません。なかには、誠実にデメリットも説明してくれる営業マンもいますが、「保険に加入してからデメリットが分かった」というケースはよくあります。

 

しかし、これは当然のことです。保険の営業マンは、自社の保険しか売ることができません。それしか売る商品がないのです。代理店でもない限り、複数の保険会社の商品を取り扱うことはできません。

 

そうなれば、悪意はなくとも、どうしても自社の保険のメリットを言いたくなります。

 

保険に加入してから後悔しないためにも、客観的な目線が必要になります。その基準の一つとして、ソルベンシーマージン比率のことを覚えておいてください。

 

ソルベンシーマージン比率に限らず、さまざまなポイントを比較し、自分にとってベストな保険会社を選択することが大切です。

 

ちなみに私は、かなりたくさんの保険の営業マンの話を聞いて、自分にとってベストな保険を選択しました。他の会社の営業マンでも、私が加入している保険に対して「それは良い保険ですね」と言ってくれます。

 

つまり、誰しもが認める保険に加入すれば、安心ということです。あなたも、保険の知識を深め、より良い保険の加入を検討してみてください。

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