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医療保険に加入する前に、健康保険の仕組みを理解する

医療保険に加入する前に、健康保険の仕組みを理解する

あなたは医療保険に加入しているでしょうか。医療保険とは、「病気などになった場合、医療費を給付してくれる保険」のことです。入院や手術などで使われることが多いです。

 

万が一のことを考えると、必要性が高いように思える医療保険。しかし、本当に高額な医療保険は必要なのでしょうか。

 

あまり印象にないかもしれませんが、私たちはすでに医療保険の代わりとなる制度に入っています。それは「健康保険」です。私たちの生活に密接に関わっている健康保険が、医療保険の役割を果たしてくれます。

 

そのため、医療保険に加入する前に、健康保険の仕組みを理解することが大切です。日本の健康保険制度はとても充実しているので、万が一のときに、とても頼りになる味方になってくれます。

 

今回は、「健康保険の仕組み」について解説していきます。

 

健康保険の仕組み
健康保険には、「療養の給付」、「入院時食事療養費」、「高額療養費」の3つの保証があります。これらの保証があるおかげで、私たちが支払う医療費が少なくてすむというわけです。

 

1、 療養の給付……私たちが病院で診察を受けたときに、医療費の自己負担が3割(高齢者は1割もしくは2割)ですむのは、健康保険が残りの医療費を負担してくれるからです。みなさんにも馴染みのある制度だと思います。

 

海外では、日本のような制度がない場合が多く、病院で診察を受けると医療費の10割を払わなくてはなりません。私たちには考えられませんが、「虫歯の治療をしただけで1万円以上かかった」ということも当たり前のようにあるのです。

 

病気やケガをしたときに療養の給付を受けるためにも、毎月健康保険料を払う意味はあるのです。

 

2、 入院時食事療養費制度……病気などで入院した時の食事代の自己負担には上限があります。その額は一食あたり、260円です。つまり、一ヶ月の食費代は2万4千円ほどです。残りは、健康保険が負担してくれます。

 

3、 高額療養費制度……一ヶ月あたりの医療費の自己負担には上限があります。もし、その上限を超えて医療費を払った場合は、超えた分の払い戻しを受けることができます。その上限額は、以下の計算式によって決まっています。

 

80,100円+(総医療費−267,000円)×1%

 

仮に、月の医療費が50万円かかったとすると、「80,100+(500,000−267,000円)×1%=82,430」となり、82,430円が上限金額ということになります。

 

この計算式は所得によって違いますが、多くの人はこの式に当てはまります。自己負担の上限は「月々8万円くらい」と覚えておけばよいでしょう。

 

さらに、自己負担の上限を超えた月が1年間に4回あった人は、5回目からの上限金額は44,400円と定められています。この金額も所得によって変わってきます。1年間入院していたとしても、5ヶ月目からの支払いが少なくてすむのです。

 

高額療養費制度がある限り、「治療費が毎月100万円かかる」といったケースは、まずありえません。

 

以上のように、健康保険制度が充実していることを考えると、自己負担はそれほど高額にはなりません。仮に一ヶ月間入院しても、高額療養費制度と入院時食事療養費制度があることを考えると、医療費と食事代を合わせて10万円程度ですみます。

 

これほど健康保険が充実していれば、高額な医療保険は必要ありません。ファイナンシャルプランナーのなかには、「医療保険に加入する必要はない」という考えの人もいるぐらいです。

 

それでも、どのような病気にかかるかは分かりません。がんなどの重病になってしまうと、治療が長引くことが考えられます。保険本来の目的である「安心を買う」ということを考えると、医療保険には加入しておいたほうがよいでしょう。

 

ただ、むやみに高額な医療保険に加入するのではなく、「どれだけ健康保険で補えるか」を考え、適正な保険に加入するようにしましょう。

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