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知っておくべき特殊な個人年金保険

知っておくべき特殊な個人年金保険

個人年金保険は、「10年確定年金」、「終身年金」、「変額年金」の3種類に分類できます。ただ、これらは基本的な個人年金保険です。実際の保険は、さまざまな機能が付いていたり、生命保険の代わりとして使うことができたりと、多種多様な内容になっています。

 

保険会社によって内容が違うので、細かい部分まで紹介するときりがないですが、その中でも、知っておくべき特殊な個人年金保険があります。

 

それは「低解約返戻金(へんれいきん)型終身保険」と「利益変動型終身保険」です。これらの保険は、多くの保険会社が取り扱っています。それだけ、多くの加入者がいるということです。

 

今回は、「低解約返戻金型終身保険」と「利益変動型終身保険」について紹介していきます。

 

低解約返戻金(へんれいきん)型終身保険
低解約返戻金型終身保険と言われてもなんのことか分からないかと思いますが、簡単に言うと、「生命保険の機能が付いた個人年金保険」です。

 

通常の個人年金保険は、死亡したときに積立金の多くが返ってきます。しかし、積立てを始めてすぐに死亡してしまうと、積立金がほとんど貯まってないため、返ってくるお金も少なくなります。これでは、生命保険としての役割は果たせません。

 

この問題を解消したのが、低解約返戻金型終身保険です。積立初期から、死亡時には多額の保険金を受け取れるようになっています。もちろん、死亡することなく、満期になれば、それ以降に年金を受け取ることができます。

 

例えば、毎月3万円を30年間積み立てるプランがあるとします。積立金額は1,080万円になり、30年間の運用でお金が増え、受取金額は1,200万円くらいになります。もし、積立期間中に死亡した場合は、一律で1,000万円が給付されます。

 

イメージとしては上記のようになります。つまり、積立期間中であれば生命保険になり、積立期間が終われば個人年金保険になります。それぞれの保険のメリットを活かせる内容になっています。

 

子どもがいる家族では、生命保険の必要性は大きいです。将来の年金対策と同時に、万が一に備えるために、低解約返戻金型終身保険の加入を検討してもよいでしょう。

 

利率変動型終身保険
個人年金保険には、「インフレに対応できない」というデメリットがあります。インフレとは物価が上がり、お金の価値が下がる現象です。

 

日本は借金大国なので、借金の価値を薄めるために、お金を大量に発行し続けています。お金の流通量が増えるので、お金の価値が下がり、物価は上がっていきます。日本の情勢を考えると、今後も間違いなくインフレは続いていきます。

 

そうなると個人年金保険では対応できません。

 

例えば、毎月3万円を30年間積み立てるプランがあるとすると、積立金額は1,080万円になり、受取金額は1,200万円くらいです。このように、個人年金保険は老後に受け取れるお金が、積立金額の110%程度である場合が多いです。

 

仮に、30年後の物価が2倍になるとします。上記の例だと、30年後に1,200万円を受け取れますが、物価が2倍になっているので、実質600万円分の価値しかありません。

 

このように、普通の個人年金保険ではインフレに対応できません。しかし、その問題を解消した個人年金保険があります。

 

それが、「利率変動型終身保険」です。

 

利率変動型終身保険は、景気に応じて利率が変動するようになっています。つまり、インフレになればなるほど、積立金額が大きくなるということです。

 

上記の例だと、30年後の受取金額が2400万円くらいになれば、1200万円の価値が保障されます。

 

ただ、現実的には、利率変動型終身保険でも積立金が2倍になるほど増えることはありません。それどころか、「インフレに連動した適正な金額」になるとも限りません。今後の日本の情勢を考えると、積立金の「価値」を保証するのは難しいかもしれません。

 

以上のように、個人年金保険にはさまざまな機能が付いています。ライフプランナーなどと相談し、自分のライフスタイルに合った選択を、しっかりと自分で決断することをおすすめします。

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