iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は初心者向きの資産運用である

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は初心者向きの資産運用である

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は初心者向きの資産運用である

 

「これから資産運用を始めたい」と考えている人にとって、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を選ぶのは良い選択といえます。なぜなら、iDeCoは初心者に向いている資産運用だからです。

 

今回は「iDeCoの概要」や「iDeCoのメリット」、「iDeCoを始めるときの注意点」、「iDeCoが初心者に向いている理由」などについて解説していきます。もしあなたがiDeCoを検討しているなら、この記事をよく読み、概要を把握してから始めるようにしましょう。

 

 

 

iDeCoの概要

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことです。加入者が毎月一定の金額を積み立て、60歳以降に年金として受け取ることができます。

 

積立金は投資信託や定期預金、保険などの金融商品に換えられて運用されます。そして、基本的には自分で金融商品の組み合わせや比率を選ぶことになります。

 

銀行や保険会社、証券会社など、さまざまな金融機関でiDeCoの口座を開設することができますが、金融機関によって選べる金融商品は決まっています。また、口座管理手数料や運用管理手数料なども、金融機関によって異なります。

 

iDeCoは日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人であれば誰でも始めることができます。ただ、「第1号被保険者(自営業など)で、国民年金保険料を納めていない人」や「企業型確定拠出年金の加入者で、会社の規約により加入が認められていない人」はiDeCoを始めることができません。

 

 

iDeCoの積立金額

iDeCoの積立金額には下限と上限があります。下限は「月々5,000円」です。また、上限は職業によって異なります。

 

 

※ 1、企業年金の種類によって上限金額が変わることがあります
※ 2、国民年金保険料を納めていない月は、積み立てを行うことができません

 

積立金を増やしたい場合は、1,000円単位で上乗せできます。また、積立金額は毎年1〜12月までの間に1回だけ変更することができます。

 

積み立ての停止や再開はいつでも可能ですが、途中で解約することはできません。iDeCoでは60歳にならなければ年金を受け取れないのです。

 

 

iDeCoのメリット

iDeCoには「税金がかからない」という非常に大きなメリットがあります。

 

まず、iDeCoの積立金は所得控除の対象になります。課税所得を下げることができるので、所得税や住民税が安くなるのです。

 

また、運用で得た利息や運用益も、非課税になります。通常であれば、約20%の税金を払わなければなりませんが、iDeCoで得た利息や運用益には税金がかかりません。

 

そして、60歳以降に年金を受け取るときも、税金が発生しません。通常であれば、約20%の税金を払わなければなりませんが、iDeCoによって増えた資産は課税の対象にはならないのです。

 

一例ですが、以下の条件でサラリーマンがiDeCoで積立投資を行ったとします。

年齢:35歳
年収;600万円
積立金:2万円

この場合、25年間(60歳になるまで)で所得税と住民税を合わせて約120万円を節税できる計算になります(計算方法は割愛します)。

 

このように、iDeCoには大きな節税効果があるのです。また、上述のとおり、「低額(月額5,000円)から開始できる」、「停止や再開がいつでも可能」などもiDeCoのメリットになります。

 

 

iDeCoを始めるときの注意点

iDeCoにはいくつかの注意点があります。特に「60歳にならないと年金を受け取れない」というデメリットには気を付けなければなりません。

 

iDeCoは途中で解約できないので、年金を受け取るためには60歳まで待たなければなりません。もし、30歳から始めた場合は、年金を受け取れるのは30年後になります。多額の資金をiDeCoにつぎ込んでしまうと、そのお金を他の資産運用に使えないことになってしまうのです。

 

※ 加入者が死亡したり高度障害になったりした場合は、遺族に年金が支払われます

 

日本は将来的にインフレが進んでいくと予想されています。「日本の人口が減少する⇒日本経済が衰退する⇒円の価値が下がる⇒相対的に物価が上昇する(インフレ)」という流れになるからです。

 

iDeCoにおける金融商品の内訳は個人ごとに違いますが、定期預金が組み込まれていると、インフレにより価値が下がるので注意してください。商品構成によるので一概にはいえませんが、「iDeCoはインフレの影響を受けることがある」ということを覚えておきましょう。

 

資産運用のやり法はiDeCoだけではないので、じっくりと検討してから始めることをおすすめします。特に自営業はかなりの金額をiDeCoに投資できるので、よく考えて積立金を決めるようにしてください。

 

 

iDeCoが初心者に向いている理由

iDeCoは初心者にも始めやすい資産運用です。なぜなら、以下のような理由があるからです。

・税金がかからないので無駄な出費がない
・低額(5,000円)から始めることができる
・国が推奨しているため、信頼性が高い

今まで資産運用をしていなかった人も、iDeCoならあまり抵抗なく始めることができるはずです。

 

ただ、私はiDeCoをやっていません。「税金がかからない」というiDeCoのメリットよりも、「60歳にならないと年金を受け取れない」というデメリットがネックになると考えているからです。iDeCoのメリットを認めつつも、自分は自分の戦略に合った資産運用を実践しているのです。

 

ただ、資産運用に対する考え方は人それぞれです。「将来の資産形成に役立ちそうだ」と考えるなら、iDeCoを始めてみてもよいと思います。

 

 

まとめ

・iDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことである。加入者が毎月一定の金額を積み立て、60歳以降に年金として受け取ることができる。

 

・銀行や保険会社、証券会社など、さまざまな金融機関でiDeCoの口座を開設することができる。また、金融機関によって選べる金融商品や手数料が異なる。

 

・iDeCoには「税金がかからない(所得控除として使える、利息や運用益に税金がかからない、年金として受け取るときに税金がかからない)」、「低額(月額5,000円)から開始できる」、「停止や再開がいつでもできる」というメリットがある。

 

・iDeCoには「60歳にならないと年金を受け取れない」、「インフレに対応しづらい」というデメリットがある。


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