オフショア地域で資産運用をするメリット
あなたは「オフショア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、サーフィンなどで使われる用語です。サーフィンでは「陸から海に向かって吹く風」を意味し、その風が吹いているときはサーフィンがしやすい状況になります。
なぜ、このサイトでオフショアについて取り上げたかというと、金融でも「オフショア」という言葉が使われるからです。金融において、オフショアはとても重要な意味を持っています。
今回は「オフショア地域とは何か」、「世界中にあるオフショア地域」、「オフショア地域で資産運用をするメリット」について解説していきます。
オフショア地域とは何か
オフショアは「海岸線の外側」、「沖合」という意味があります。つまり、本国と離れた場所を指します。金融用語では「一般的な国(本国)とは法律や税制が違う地域」という意味で使われます。
オフショア地域は税金がかかりません。そのため、タックスヘブン(租税回避地)とも呼ばれます。
世界にはさまざまなオフショア地域があり、世界中の金融機関や企業がそこに集結しています。金融機関であれば運用利益を大きくすることができ、企業であれば経営利益を大きくすることができます。理由はもちろん、所得税や法人税などの税金がかからないからです。
世界中の金融機関や企業が集まるため、オフショア地域ができると、短期間で爆発的に発展します。例えば、ドバイがそれにあたります。砂漠だった地域が、今では世界最高峰の経済特区になっています。
世界中にあるオフショア地域
世界にはどのようなオフショア地域があるのでしょうか。実は、世界には40ヶ所以上ものオフショア地域があります。場所によって、島や都市、国など形態はさまざまです。
ヨーロッパには複数のオフショア地域があります。スイスやモナコ、ルクセンブルク、マン島などが有名です。
特にマン島は歴史が古く、信頼度が高いオフショア地域です。マン島は、S&Pやムーディーズなどの世界的な格付け会社から、最高評価である「AAA」や「Aaa」を付けられています。それほど信頼性が高い地域なのです。
カリブ海とその付近にはケイマン諸島、バージン諸島など、10以上のオフショア地域があります。
アジアではシンガポールと香港が有名です。イメージしやすいかと思いますが、共に世界有数の経済都市です。ちなみに、日本から最も近いオフショア地域が香港です。
中東で有名なのはドバイです。超高層ビルや巨大モール、高級リゾートホテル、人口島など、ドバイは経済特区として目覚ましい発展を遂げました。
オフショア地域で資産運用をするメリット
オフショア地域で資産運用には大きなメリットがあります。単純な理屈ですが、税金がかからないので、運用利益の多くを手に入れることができます。
税金がかかる地域で運用すると、商品を売り買いするたびに税金がかかります。それが、日本で運用してもあまり利益を得られない理由の一つです。
オフショア地域での運用はファンド・マネージャーなどのプロに依頼することが多いのですが、いくらファンドなどの金融商品を売り買いしても税金がかかりません。資産が目減りすることなく運用できるのです。
以上が、オフショア地域で資産運用をする最大のメリットです。年間10%の利益を残すことも珍しくありません。そして長期間運用することにより、利益が指数関数的に増えていきます。利益が雪だるま式に増えていくというイメージです。
オフショア地域で資産運用をするには、その地域の金融機関と契約をする必要があります。その金融機関と直接契約をしてもよいですが、ほとんどの日本人はそれができません。そのため、オフショア地域と個人を繋ぐ日本の企業と契約をすることが必要になります。
中にはブローカーなどの悪徳業者がありますが、そのような業者に騙されないようにしてください。「投資助言代理業」の登録がされている企業であれば信頼できます。その登録がされていれば、金融庁から認可をもらっているという証明になるからです。
このように、オフショア地域での資産運用には大きなメリットがあります。信頼のできる日本企業との繋がりを持ち、オフショア地域で資産運用をすることが、将来に対しての重要な対策となるのです。
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