資産を守る方法:預貯金を外貨に換える

資産を守る方法:預貯金を外貨に換える

資産を守る方法:預貯金を外貨に換える

 

よほどの金持ちや金融スキルを持っている人は別ですが、一般人の収入では老後の生活でお金が足りなくなる可能性があります。

 

なぜなら日本経済は将来的に衰退していくからです。日本の人口はこれからも減り続けるので、経済が衰えていくのは当然の流れといえます。

 

経済が衰退すると企業の経営が悪化し、従業員の給料が減っていきます。普段の生活で使えるお金が少なくなり、さらに経済が衰退していきます。「負のスパイラル」により、国民の生活はどんどん苦しくなっていくのです。

 

これが高度経済成長期などであれば、預貯金をしているだけで勝手に資産が増えていきます。稼いだお金を銀行に預けるだけで資産が増えたので、老後の生活を心配することはありませんでした。しかし、これからの時代はそのように経済が成長することはあり得ません。

 

このような将来予測が立てられるため、自分の資産は自分で守り、老後に備えなくてはならないのです。

 

資産を守る方法はさまざまありますが、そのなかでも「預貯金を外貨に換える」という方法はとても有効です。外貨の保有はこれからの時代に合った資産保全法といえます。

 

そこで今回は「預貯金が資産にならない理由」や「預貯金を外貨に換えるメリット」などについて解説していきます。預貯金しか資産を持っていない人は、外貨保有を検討してみることをおすすめします。

 

 

 

預貯金が資産にならない理由

日本人であれば誰もが預金(銀行に預けているお金)や貯金(ゆうちょ銀行に預けているお金)を保有しています。「預貯金を持っていない」という人はほとんどいません。

 

預金や貯金は私たちに馴染みのある資産だからこそ、「預貯金=資産」と認識している人が多いです。この認識は間違ってはいませんが、考え方としては不足している部分があります。

 

なぜなら預貯金の価値は一定ではなく、経済状況によって価値が大きく減ってしまうことがあるからです。

 

仮に1,000万円を持っていても、日本に存在しているすべての物の値段が2倍になれば、500万円分の価値しかなくなってしまいます。預貯金の価値は「物価」によって常に変動しているのです。

 

それでは、将来的に経済が衰退していく日本において、物価はどのように変動していくのでしょうか? その流れを把握するためには、日本の借金問題と向き合わなくてはなりません。

 

 

日本の借金と解決法

日本の借金は1,000兆円を超えています。これほどの借金を抱えている国は世界でもほとんどありません。そして、この借金が毎年数十兆円のペースで増え続けているのです。

 

これほど莫大なお金を貸しているのは、私たち国民です。私たちが銀行やゆうちょ銀行に預けているお金は、それぞれの金融機関を通して国に借りられていたのです。

 

国内での貸し借りとはいえ、国としてはこのまま借金を放置するわけにはいきません。さまざまな対策を講じ、借金問題を解決しようと動いているのです。

 

その対策の中で最も効果的なのが「お金を大量に発行する」という方法です。お金を大量に発行し、日本の資産が増えるほど、「借金の価値」が薄まることになるからです。この流れを具体的に考えていきます。

 

 

お金の流通量が増えると、預貯金の価値が目減りする

国民の資産を合計すると1,700兆円くらいになります。つまり、借金の割合は「資産の6割程度(1,000兆円÷1,700兆円)」ということになります。

 

仮に借金が1,700兆円を超えてしまうと、日本はお金を借りる相手がいなくなり、国家破産してしまいます。そうなった場合、あなたが銀行やゆうちょ銀行に預けたお金は返ってこなくなるのです。

 

そうなっては国民の反感を買うのは必至ですし、世界からの信頼も失墜してしまいます。そのため、国は何としても借金問題を解決しなければならないのです。

 

ここで、お金が大量に発行され、国民の資産が3,000兆円になったとします。そうなれば、借金の割合は「資産の3割程度(1,000兆円÷3,000兆円)」まで減ります。「借金の額」は変わりませんが、「借金の価値」が薄まったのです。

 

このように、借金問題を解決するために、国はお金を発行し続けざるをえない状況なのです。これは国民から借金をしている日本だからできる方法です。

 

これで日本の借金問題は解決することができます。しかし、私たち国民がその代償を支払わなくてはならないのです。

 

なぜならお金の流通量が増えるほど、物価が上昇するからです。日本に存在する物の数は変わらないのに、お金の量だけが増えていけば、物価が上昇するのは当然の理屈です。

 

上述のとおり、1,000万円を持っていても、日本にあるすべての物の値段が2倍になれば、500万円分の価値しかなくなってしまいます。

 

このように、預貯金の価値は一定ではありません。そして、日本の将来を考えると、預貯金の価値が下がっていくのは明白です。そのため、私たち自身が預貯金以外の資産を構築していかなければならないのです。

 

 

預貯金を外貨に換えることで資産を守ることができる

それでは本題に入りたいと思います。タイトルにもあるように、預貯金を外貨に換えることで資産を守ることができます。この理由を、具体例を用いて説明していきます。

 

例えば、Aさんが100万円を持っているとします。国が大量にお金を発行して物価が上がれば、100万円の価値はどんどん下がっていきます。預貯金しか持っていないと、資産価値を保つことができません。

 

それに対してBさんは、100万円をドルに両替したとします。仮に「1ドル=100円」であれば、100万円分の外貨は1万ドルになります。

 

このとき、国が大量にお金を発行して円の価値が下がっても、Bさんが保有しているドルの価値は下がりません。むしろ「円安=ドル高」となり、円と比較したときにドルの価値は高くなるのです。

 

世界の人口はこれからも増え続け、経済が活性化していきます。そのため、世界の国々は日本のように「お金を大量に発行する」という借金対策を講じることもありません。

 

つまり、これからもドルの量は変わりません。そのため、1万ドルの価値は保たれるのです。

 

このように、ドルなどの外貨を持つことで、資産価値を保全することができます。逆にいうと、これからの時代で「資産が預貯金しかない」というのは危険かもしれません。

 

実際に私自身もドルを保有しています。私は資産のほとんどをドルに換えているのです。ただ、本来であれば「円:ドル=1:1」くらいで保有するのが良いバランスです。そのため、私の資産配分は偏っているといえます。

 

しかし、私としては「日本経済の将来性」や「日本円での収入があること」、そして「世界経済の成長性」などを考え、あえてドルをたくさん保有しているのです(円とドル以外にも、不動産などの資産を保有して、リスクを分散しています)。

 

以上のように、外貨を保有することで自分の資産を守ることができます。そして、海外の銀行や保険会社と契約するなど、外貨を持つ方法はいくつかあります。あなたも預貯金が貯まってきたら、外貨保有を考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

・「預貯金を外貨に換える」という方法は、資産保全法の中で非常に有効な方法である。

 

・預貯金の価値は「物価」によって常に変動している。日本は長期的にインフレトレンドであるため、預貯金を保有しているだけでは資産価値が目減りしていく。

 

・日本の借金問題を解決するために、国はお金を大量に発行している。その影響でインフレが進み、預貯金の価値が目減りする。

 

・預貯金が目減りするのを防ぐためには、資産を外貨に換えるべきである。運営者である私は、預貯金のほとんどを外貨に換えている(不動産や株、投資信託など、外貨以外の資産も保有しています)。

『お金のガイドブック』: 無料メルマガ

 

お金のガイドブック 無料メルマガ

 

メルマガ登録ページ

メルマガ読者限定で資産形成に役立つお金のテキスト(Q&A形式)を無料で進呈します!

『お金のガイドブック』:Twitter

Twitterでは「最新の経済、金融事情」について発信してます。 ぜひ、フォローをよろしくお願い致します!

関連ページ

資産運用の必要性:資産運用をすることでお金の知識を身に付ける
初心者が知るべき12種類の資産運用:メリット・デメリットを解説!
資産運用の3大原則:長期、分散、積み立て
「投資」と「投機」の違い
「投資詐欺」に遭わないための4つのポイント
資産運用を行うときの心理と注意点:運営者の失敗談も公開
資産運用を始めるときのポイント:幅広く情報を集めることを意識する
資産運用では「世界経済の成長」に投資することが重要である
資産運用では「複利の効果」を利用することが大切である
資産運用の基本である「コア・サテライト戦略」
値動きの激しい金融商品は「分散」して買うべきである
究極の資産形成法である「ドルコスト平均法」
ドルコスト平均法では「平均取得単価」を考えることが重要である
国内投資には「3つのメリット」と「3つのデメリット」がある
海外投資には「5つのメリット」と「5つデメリット」がある
海外資産を保有する方法と注意点
オフショア地域で資産運用をするメリット
ニュージーランドは安定して資産運用ができる国である
リーマン・ショックを逆手に取った資産形成法
ファンド(投資信託)のデメリットとその解消法
銀行員が勧めてくる投資信託を買ってはいけない理由
ETF(上場投資信託)の基礎知識:投資信託や株との違いも解説!
債券投資の基礎知識:メリット・デメリット、金利との関係も解説!
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は初心者向きの資産運用である
FXは危険なギャンブルである
宝くじの基礎知識:「還元率」と「当選確率」
投資と資産運用の違い:定義、リスク、時間
個人投資家と機関投資家の違い:資金力、情報、ノルマ
Contirbution to world GDP growth (図)
長期・積立・分散投資の効果(図)
ドルコスト平均法(投資信託)
値動きの激しい金融商品(図)
コア・サテライト(図)

ホーム メルマガ登録 運営者情報 お客様の声 メディア掲載 お問い合わせ