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海外投資には「5つのメリット」と「5つデメリット」がある

海外投資には「5つのメリット」と「5つデメリット」がある

 

資産運用の話をしていると、「国内投資と海外投資ではどちらがいいの?」と聞かれることがあります。

 

それぞれにメリット、デメリットがあるため、どちらが良いとは一概に言い切れません。ただ、各々のメリット、デメリットを理解しておけば、自分に合った投資を選ぶことができます。

 

今回は「海外投資」に焦点を当てて話を進めていきます。海外投資のメリット、デメリットを解説していくので、海外金融商品の購入を検討している人は内容をよく理解するようにしてください。

 

 

海外投資には2種類のやり方がある

海外の金融商品を購入するときは、「国内の金融機関を介して購入する方法」と「海外の金融機関から直接購入する方法」の2種類があります。このことを念頭に置いて、記事を読み進めていってください。

 

1、国内の金融機関を介して購入する方法

銀行や証券会社など、国内の金融機関を介して海外の金融商品を購入すれば、簡単に海外投資を始めることができます。ただ、国内の金融機関を介しているため、その分の手数料がかかってしまいます。

 

2、海外の金融機関から直接購入する方法

海外の金融機関から直接金融商品を購入すれば、余計な手数料を取られることはありません。ただ、海外の金融機関と契約することになるので、代理店を見つける必要があります。

 

このように海外投資には二通りのやり方がありますが、利益を重視するのであれば海外の金融機関と直接契約することをおすすめします。

 

 

海外投資には「5つのメリット」がある

海外投資には「金融商品が多い」、「利回りが良い」、「複利の効果を利用できる」、「リスク分散になる」、「税率が低い」という5つのメリットがあります。

 

1、金融商品が多い

世界にはたくさんの金融商品があります。株式や債券、投資信託など、各々の金融商品の数は日本とは比較になりません。

 

上述のとおり、国内の金融機関を通して海外の金融商品を買うこともできます。ネット証券の普及により、現代ではより簡単に海外投資ができるようになりました。ただ、海外の金融機関と契約しないと購入できない金融商品もあるので注意してください。

 

2、利回りが良い

海外金融商品の利回りは国内金融商品を上回ることが多いです。

 

なぜなら、世界の経済は成長し続けているからです。その経済成長に乗せて運用を行っているため、金融商品の価値も上昇していきます。特に新興国は経済発展が著しいので、利回りが良い金融商品も多いです。

 

また、後述する「複利の効果を利用できる」や「税率が低い」というメリットも、利回りの良さの要因になっています。

 

3、複利の効果を利用できる

海外の金融商品は「複利」で運用されるものが多いため、長期的に資産価値が上がっていきます。

 

複利運用とは「元本と利息を運用する方法」です。利息を再投資するので、資産が指数関数的に増えていきます。長期的な資産形成を考えると、複利で運用することはとても大切です。

 

それに対して、国内の金融商品は「単利」で運用されるものが多いです。

 

単利運用とは「元本のみを運用する方法」です。運用によって発生した利益は顧客に分配されてしまうので、資産の「元」はいつまで経っても増えません。定期的な収入を得る代わりに、長期的に得られる利益を捨てることになってしまうのです。

 

なぜ国内金融商品に単利運用のものが多いかというと、日本人は「毎月分配型の金融商品」が好きだからです。「毎月、配当をもらいながら資産運用ができますよ」という宣伝文句に釣られ、そのような商品を購入してしまうのです。

 

実際に金融庁の資料からも、日本人には「毎月分配型の金融商品」が人気であることが分かります(下記は投資信託に関するデータです)。

 

 

引用元:説明資料(金融庁)

 

実際に複利運用と単利運用で将来的な資産にどれくらいの違いが出るのかは、下記の記事をご覧ください。「複利の効果」の凄さが分かるはずです。

 

4、リスク分散になる

海外に投資することで、資産運用におけるリスクを分散することができます。なぜなら、日本経済の衰退の影響を受けて国内投資がうまくいかなくても、海外投資をしておけば資産価値の減少を防げるからです。

 

さらに、海外の金融機関と直接契約しておけば、日本経済の影響をまったく受けなくなります。国内の金融機関を介して海外投資を行うこともできますが、資産保全の観点から考えると、海外の金融機関と契約することが重要になります。

 

5、税率が低い

日本ではキャピタルゲイン税やインカムゲイン税が約20%かかります。一方、海外では日本よりも税率が低い国が多いです(フランスやドイツなど、状況に応じて日本より税率が高くなる国もあります)。

 

特にマン島や香港、シンガポール、ドバイなどのオフショア地域では、キャピタルゲイン税やインカムゲイン税がかかりません。運用によって増えた利益を、そのまま次の運用に回すことができるので、複利の効果を最大限に発揮することができます。

 

 

海外投資のデメリット

海外投資には「情報が少ない」、「契約に手間がかかる」、「カントリーリスクがある」、「為替の影響を受ける」、「詐欺の可能性がある」という5つのデメリットがあります。

 

1、情報が少ない

私たちは日本に住んでいるため、どうしても海外投資の情報を入手しづらいです。海外金融機関や海外企業、海外金融商品の情報を得にくいため、投資するときの判断に困ることがあります。

 

インターネットの普及により情報を入手する環境は整っていますが、すべての金融商品が英語で解説されているわけではないため、一般人に良質な情報が届いていないのが現状です。

 

2、契約に手間がかかる

銀行や証券会社など、国内の金融機関を通せば簡単に海外投資をすることができます。ただ、海外の金融機関と直接契約する場合は何かと手間がかかります。具体的には以下の点が、国内金融機関との違いになります。

 

・契約書はすべて英語で書かれている。そのため、契約をサポートする代理店を見つけなければならない。
・契約書類を海外に郵送するため、契約が締結されるまで時間がかかる
・金融機関への提出書類が日本と異なる場合がある

 

私は海外の銀行口座を開設するために、「パスポート認証」の提出を求められたことがあります。パスポート認証とは「パスポートのコピーが本人のものであると証明するための書類」です。公証役場にパスポートを持参し、発行を依頼する必要があります。

 

数年前になりますが、「普通にパスポートをコピーするだけではダメなんだ。面倒くさいな」と思いながら、公証役場に行った記憶があります。

 

このように海外金融機関と契約するとどうしても手間がかかってしまうため、海外投資を敬遠する人もいます。

 

3、カントリーリスクがある

海外投資にはカントリーリスクがあります。カントリーリスクとは「政治や経済情勢、戦争などの影響を受けることにより、金融商品の価値が変動してしまうリスク」のことです。日本でいえば「長期的な経済の衰退」がカントリーリスクになります。

 

金融商品の価値が大幅に上昇することもあれば、大暴落してしまうこともあります。新興国であるほど大きな政権交代や紛争が起こることがあるため、カントリーリスクは高まります。

 

4、為替の影響を受ける

海外投資をするということは、海外の金融商品を買うということなので、必然的に為替の影響を受けます。

 

為替の変動により金融商品の価値が上がることも下がることもありますが、日本経済の衰退による長期的な円安トレンドを考えると、海外金融商品の価値は相対的に上昇していく可能性が高いです。

 

5、詐欺の可能性がある

海外投資をするときは「投資詐欺」に遭わないように気を付けなければなりません。もちろん、国内にも詐欺の投資案件はあります。ただ、海外投資ではその概要を把握しづらいため、詐欺に遭う確率が高くなる傾向にあります。

 

投資詐欺に遭わないようにするためには、国内投資と同様に「銀行や保険会社などの金融機関と契約をする」ことが重要です。きちんと金融機関と契約すれば、詐欺に遭うことはありません。

 

以下の記事で「投資詐欺に遭わないポイント」を紹介しているので参考にしてみてください。国内投資にも海外投資にも当てはまるポイントです。

 

以上のように、海外投資には「5つのメリット」と「5つのデメリット」があります。それぞれのメリット、デメリットをよく見極め、海外投資を実践するか検討してみてください。総じて海外投資のメリットは大きいので、今回紹介したデメリットをクリアできるなら、海外投資にチャレンジしてみてもよいでしょう。

 

 

まとめ

・海外投資には「国内の金融機関を介して購入する方法」と「海外の金融機関から直接購入する方法」の2種類がある。

 

・海外投資には「金融商品が多い」、「利回りが良い」、「複利の効果を利用できる」、「リスク分散になる」、「税率が低い」という5つのメリットがある。

 

・海外投資には「情報が少ない」、「契約に手間がかかる」、「カントリーリスクがある」、「為替の影響を受ける」、「詐欺の可能性がある」という5つのデメリットがある。

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