「給与」と「給料」の違い
普段から何気なく使っている「給与」と「給料」という言葉ですが、あなたはこれらの違いを理解しているでしょうか?
「言い方が違うだけで同じ意味でしょ?」と思われるかもしれませんが、実は給与と給料には明確な違いがあります。その違いを理解しておけば、就職や転職のときに会社を選ぶ基準として捉えることができます。
そこで今回は「給与と給料の違い」について解説していきます。普段の生活でよく使う言葉であるからこそ、その違いをしっかりと理解しておきましょう。
もくじ
1、「給与」とは?
2、「給料」とは?
3、給与は変動するが、給料は変動しない
4、まとめ
「給与」とは?
給与とは「会社から支給されるすべてのお金」のことです。基本給はもちろんのこと、残業代や日当、住宅手当、ボーナスなどが該当します。
このように定義されているため、私たちが毎月受け取っている明細は「給与明細」という名称になっているのです。
給与は必ず現金で支給されるわけではありません。場合によっては、現物で支給されることもあります。
よくあるのが、「家電メーカーが社員に自社の家電製品を支給する」というものです。このような方法を「現物支給」といいます。「食事の支給」や「自社商品の値引販売」なども現物支給の対象になります。
ただ、社員としては現物ではなく、現金を支給してほしいはずです。現金であれば自分で好きな物を買うことができるため、そのように思うのは当然です。
しかし、会社としては現物で支給したい場合もあります。特に業績が悪いときは、現物支給をすることで、自社製品を捌くことができます。また、新たにお金が発生することもありません。
ただ、現物支給できるものは法律で細かく決められています。「換金しづらい物」や「会社が一方的に指定した物」などを支給することはできません。
「給料」とは?
給料とは「給与から残業代や日当、ボーナスなどの各種手当を引いたお金」のことです。つまり、基本給のことを給料といいます。
基本給とは、「正規の勤務時間に対する報酬」のことです。残業代や日当などは基本給には含まれません。
以上のようなことから、給料は「給与の一部」であることが分かります。
給与は変動するが、給料は変動しない
「給料=基本給」であるため、昇給がない限り、金額は変わりません。
それに対して、給与は変動します。残業代は残業時間によって変わりますし、ボーナスは会社の業績や本人の成果などによって変わります。不確定要素があるため、どうしても金額が変動してしまうのです。
このような背景があるため、就職や転職のときは「給料」に着目するようにしましょう。給料であれば毎月確実にもらうことができるからです。ある程度の金額に達していれば、生活に困ることはありません。
最初から給与をベースに考えてしまうと、生活が苦しくなる場合があります。極端な話ですが、手当やボーナスが出ないこともあり得るため、予想外に家計が苦しくなってしまうのです。
就職や転職の際はどれくらいの給料をもらえるか把握した上で、給与も合わせて検討していくようにしましょう。
以上のように、給与と給料には明確な違いがあります。ただ、実際には両方とも同じ意味で使われることもあります。
そのため、本来であれば「給与」という言葉を使うべきところを、あえて「給料」という言葉を使っている場合があります。そのあたりは臨機応変に読み取るようにしてください。
まとめ
・給与とは「会社から支給されるすべてのお金」のことである。基本給はもちろんのこと、残業代や日当、住宅手当、ボーナスなどが給与に該当する。
・給料とは「給与から残業代や日当、ボーナスなどの各種手当を引いたお金」のことである。つまり、給料とは基本給のことである。
『お金のガイドブック』: 無料メルマガ
『お金のガイドブック』:Twitter
Twitterでは「最新の経済、金融事情」について発信してます。 ぜひ、フォローをよろしくお願い致します!関連ページ
- 結婚にかかるお金:結婚費用の平均総額は440万円である
- 出産にかかるお金:妊婦検診、出産準備用品、分娩、マタニティ用品
- 出産でもらえるお金:妊婦検診費用、出産育児一時金、出産手当金
- 教育にかかるお金:公立(国立)と私立の学費の違い
- 「児童手当(子ども手当)」の基礎知識
- 「額面」と「手取り」の違い
- 住宅にかかるお金:マイホームと賃貸住宅の違い
- マイホームには「5つのメリット」と「5つのデメリット」がある
- 住宅ローンの選び方:「返済方法」と「金利の種類」を理解する
- マイホーム購入後の節税対策:「住宅ローン控除」を活用する
- 賃貸住宅には「4つのメリット」と「2つのデメリット」がある
- 老後にかかるお金:老後では月々24万円が必要になる
- 老齢年金の受給額は、払った年金保険料よりも少なくなる
- 老齢年金の受給条件:年金保険料を「10年」以上納める
- 「完全生命表」を読み取り、老後に備えた資産形成を考える
- 介護にかかるお金:介護には月々8万円が必要になる
- 介護保険を利用すれば、介護費用の負担を軽くできる
- 葬式にかかるお金、葬式でもらえるお金
- 相続にかかるお金:相続税がかかる基準を把握する
- 相続税の計算方法
- Facebook創業者「マーク・ザッカーバーグ」が行った相続税対策
- オフショアを用いた相続税対策
- 元利均等返済、元金均等返済(図)