葬式にかかるお金、葬式でもらえるお金

葬式にかかるお金、葬式でもらえるお金

葬式にかかるお金、葬式でもらえるお金

 

あなたの家族が亡くなったら、葬式をあげることになります。

 

末期がんなどの場合は死期をある程度予測できますが、家族の死は突然やってくることも多いです。そして、悲しむ暇もなく葬式の準備に追われることになります。

 

昔は自宅で葬式を行うこともありましたが、現代では葬儀式場で行うのが一般的です。葬儀式場では葬儀担当者が葬式の進行をはじめとしたさまざまなサポートをしてくれます。そのため、残された家族にかかる負担は少なくなります。

 

ただ、葬儀担当者がいるからといって、何の心配もなく葬式ができるわけではありません。葬式をあげるときは「お金の問題」について考えなくてはならないのです。

 

葬式にはたくさんのお金がかかります。葬式費用の他に、お坊さんに払うお布施や戒名料、参加者に振る舞う飲食費用などが発生します。人は生きているときにお金がかかりますが、死んでからもお金がかかるのです。

 

いつかはあなたも家族の葬式をあげるときがきます。そのときのために、今のうちから葬式費用について把握しておく必要があります。

 

そこで今回は「葬式にかかるお金」について解説していきます。また、「葬式でもらえるお金」もあるので、そちらも合わせて説明していきます。

 

 

 

葬式にかかるお金

葬式にかかるお金には「葬式費用」、「飲食費用」、「寺院費用」の3つがあります。

 

1、 葬式費用

葬式を行うためにかかるお金です。一般的には通夜、告別式、火葬のすべてを合わせたものを葬式と呼びます。葬式の規模や地域によって費用は異なりますが、平均金額は約140万円です。

 

2、 飲食費用

葬式の参列者に振る舞う飲み物や食べ物にかかるお金です。飲食費用も葬式に参列した人数や料理の内容によってバラつきはありますが、平均金額は約40万円です。

 

料理のコースは、「松・竹・梅」のように3段階で提示されることが多いです。そして、ほとんどの人が「竹」を選びます。これは「一番高いコースにする必要はないが、一番安いコースにしては故人に申し訳ない」と思うからです。このように考える人が多いことからも、3段階の設定は葬儀屋の狙いといえます。

 

3、 寺院費用

お寺やお坊さんに払うお金です。主なものとしては、「お布施(お経料、読経料)」や「戒名料」があります。

 

お布施(お経料、読経料)とは、「お坊さんにあげてもらったお経に対する謝礼」のことです。

 

現代でこそ、謝礼という意味合いとして認識されていますが、もともとお布施は「見返りを求めない寄付金」のことでした。

 

そのため、お坊さんはお経料や読経料という言い方を好まないことがあります。これらの言い方では、いかにも「お経を読んであげたお礼」と捉えられてしまうからです。お坊さんにお金を渡すときは、お布施という言葉を使うようにしましょう。

 

また、戒名(法名、法号)とは、「亡くなった人に付けられる名前」のことです。そして戒名料とは、「戒名を付けてもらったことに対する謝礼」のことです。こちらも本来は見返りを求めないお金なので、「お坊さんに対する寄付金」と認識しておいてください。

 

戒名にはランクがあり、上位の戒名を付けてもらうほどお金がかかります。死後に名前を付けてもらうだけでお金がかかるのも謎ですが、戒名にランクがあるのも謎です。寄付金という意味合いがあるといわれても、どうにもビジネス的な意図があるように感じてしまいます。

 

お布施も戒名料も宗派によって値段はまちまちですが、平均金額は合わせて約55万円です。

 

以上を合計すると、葬式にかかるお金の平均金額は約235万円になります。ただ、前述のとおり、葬式によって金額は異なります。そのため、実際に葬式をあげるときに、しっかりと試算することが大切です。

 

 

葬式でもらえるお金

葬式にかかるお金について知ると、「こんなにたくさんのお金を払えない」と不安になる人もいると思います。ただ、そこまで心配しなくても大丈夫です。なぜなら、「葬式でもらえるお金」があるからです。

 

葬式の参列者は「香典」を持参します。香典とは「亡くなった人に供える金品」のことです。香典には突然の不幸を手助けする意味合いが含まれているため、現金で供えるのが一般的です。

 

香典の金額は「故人との関係」や「参列者の年齢」などによって異なります。

 

基本的には故人との関係が深いほど香典の金額が大きくなります。下記は一例ですが、このような金額になります。
・祖父母が亡くなった場合:10,000〜50,000円
・両親が亡くなった場合:50,000〜100,000円
・仕事関係の人が亡くなった場合:5,000〜10,000円
※ 家族が亡くなった場合も香典は供えます

 

また、基本的に参列者の年齢が上がるほど、香典の金額も大きくなります。例えば、あなたの叔父がなくなったとします。あなたが20代であれば10,000円の香典でも問題ありませんが、あなたが40代であれば30,000円程度の香典を持参するべきです。

 

これらはほんの一例なので、実際に葬式に参列するときに相場を調べる必要があります。

 

そして、参列者の数によって、香典の合計金額が大きく変わります。参列者が少ない葬式もあれば、芸能人のように大勢の人が参列するケースもあるからです。あまりにもバラつきがあるので、平均金額に意味はありません。

 

参列者が多ければ、香典が葬式費用を上回ることもあります。実際に私の祖父の葬式では、大勢の人に参列頂き、香典だけで葬式費用を賄えてしまいました。私の実家は田舎なので、葬式に参列してくれる人が多かったのです。

 

以上のように、葬式には「かかるお金」と「もらえるお金」があります。葬式は故人のための大切な儀式です。いざそのような状況になったときに、「いくらお金がかかるのか分からない」や「葬式のお金が足りない」というようなことになっては大変です。

 

今回紹介した内容を踏まえ、あらかじめ葬式の費用について認識し、事前に準備しておくことが大切です。

 

 

まとめ

・葬式にかかるお金には「葬式費用」、「飲食費用」、「寺院費用」の3つがある。また、これらの平均額を合計すると約235万円になる。

 

・葬式でもらえるお金には「香典」がある。参列者が多いほど、多額の香典をもらうことができる。

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