Facebook創業者「マーク・ザッカーバーグ」が行った相続税対策

Facebook創業者「マーク・ザッカーバーグ」が行った相続税対策

Facebook創業者「マーク・ザッカーバーグ」が行った相続税対策

 

あなたは「マーク・ザッカーバーグ」という人物をご存じでしょうか? ザッカーバーグ氏は世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である「Facebook」の創業者であり、CEO(最高経営責任者)です。

 

Facebookでは自分の写真をアップしたり、友達の投稿を見たりすることができます。さらに、知り合いにメッセージを送ることもできます。「離れていても友達の近況を知ることができる」というのが、Facebookがこれほどまでに広まった主な理由です。

 

Facebookは学生同士の交流を深めることを目的に作られました。それを一般人でも使えるように改良し、世界中に広まっていったのです。現在では世界で約13億人、日本でも約2,400万人が利用しているといわれています。

 

2012年、ザッカーバーグ氏はFacebookをNASDAQ(アメリカの新興企業向けの株式市場)に上場しました。その時価総額(株価×株数)はなんと約3,000億ドルです。そして、CEOであるザッカーバーグ氏は約450億ドルもの株を保有していました。つまり、彼は若くして超億万長者になったのです。

 

ところが、ある日突然、ザッカーバーグ氏は「自分が保有しているFacebook株の99%を慈善団体に寄付する」と発表したのです。その価値を当時の日本円に換算すると約5.5兆円にもなります。ザッカーバーグ氏は小さな国の国家予算くらいの資産を寄付することにしたのです。

 

「それほどの資産を寄付するとはなんてすばらしい人だ」と思うかもしれませんが、その裏にはザッカーバーグ氏の狙いがありました。実はザッカーバーグ氏は、莫大な相続税の支払いを免れる方法を実行したのです。

 

今回は「ザッカーバーグ氏が行った相続税対策」を紹介していきます。私たちが行うのは難しいかもしれませんが、このような方法もあるということを知っておきましょう。

 

ザッカーバーグ氏が5.5兆円を寄付した理由

ザッカーバーグ氏が5.5兆円もの資産を寄付した本当の狙いとはなんなのでしょうか?

 

それは、「相続税対策」です。ザッカーバーグ氏は寄付の発表と同時に、娘が生まれたことも公表しています。もしザッカーバーグ氏が不慮の事故などで亡くなった場合、ザッカーバーグ氏の娘は相続税を支払わなければなりません。

 

5.5兆円もの遺産を相続する場合、アメリカでは40%程度の相続税がかかります。その額はなんと2兆円以上です。しかも、相続税は現金で払わなければなりません。

 

5.5兆円もの株を相続しても、それをすぐに現金化することはできません。仮にできたとしても、株価暴落の影響で、Facebookという企業が存続できなくなってしまいます。つまり、実質的に現金化するのは不可能なのです。

 

そうなった場合、ザッカーバーグ氏の娘は相続税を払うことができません。幼くして自己破産することになるのです。

 

ザッカーバーグ氏は万が一のときに娘が破産してしまうのを防ぐために、相続税対策を取ることにしました。それが、「慈善団体への寄付」なのです。

 

このとき、Facebook株を売却して現金を寄付するわけではありません。Facebook株をそのまま寄付するのです。こうすることで、株価の大暴落を防ぎつつ、資産を寄付することができます。

 

これはアメリカではよくある相続税対策で、ビル・ゲイツ氏をはじめとする多くの資産家が実践しています。

 

※ 厳密にいうと、ザッカーバーグ氏が寄付をした団体は「有限会社」になります。ただ、慈善事業を行うことを前提としているため、慈善団体として話を進めていきます

 

具体的な方法としては、5.5兆円もの資産を保有している慈善団体の役員として娘を登録します。そうすると、娘は役員報酬を受け取ることができます。仮に団体の資産に毎年1%の配当が付き、それを役員報酬として受け取れば、550億円もの収入になります。

 

つまり、ザッカーバーグ氏の娘は何もしなくても莫大な収入を半永久的に得ることができるのです。

 

さらにこの対策を行えば、万が一のときでも多額の相続税を払う必要はありません。慈善団体に寄付をした時点で、ザッカーバーグ氏の資産ではなくなってしまうからです。これほど大がかりな相続税対策は、日本ではまずできません。

 

普通の資産家の対策とザッカーバーグ氏の対策の違い

ザッカーバーグ氏が行った相続税対策は、普通の資産家が行った相続税対策とは違うものでした。

 

通常は「財団」を設立します。財団であれば、NPOなどへの資金拠出が義務付けられる代わりに、さまざまな税金の支払いを免除されます。普通の資産家は財団に寄付することによって、節税対策を行うのです。

 

しかし、前述のとおり、ザッカーバーグ氏が設立した慈善団体は「有限会社」です。これでは財団のように税金の免除を受けられません(※ 相続税対策にはなります)。その代わりに、どのような事業への出資も自分で選択できるというメリットがあります。

 

財団を設立しなかった背景には、ザッカーバーグ氏の寄付に対する想いがあるといわれています。ザッカーバーグ氏は、「普通に寄付をするだけでは、本当に困った人にお金が届けられない」ということを経験しているそうです。

 

それならば自分で会社を設立し、なんの制限もなく貧困に苦しむ人にお金を渡そうと考えたのでしょう。今後はこの会社の設立を通じて、さまざまな慈善活動を展開していくはずです。

 

ザッカーバーグ氏が行ったことに対しては、さまざまな見解があります。「ただの税金対策か」という意見もあれば、「新しい寄付の先駆けとなる」という意見もあります。ザッカーバーグ氏の真意を測り知ることはできませんが、娘のことを想ってこの対策を行ったことは間違いないはずです。

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