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税金の使い道:公共事業、公務員の給料、公的資金

税金の使い道:公共事業、公務員の給料、公的資金

 

あなたは「日本国民がどれくらいの税金を納めているか」考えたことがあるでしょうか?「毎月の給料から引かれているからピンとこないけど、けっこう払っている気がする」というあいまいな印象しか持っていない人も多いかもしれません。

 

実は日本の税収は年間で50兆円を超えています。私たち国民はそれほど多くのお金を国に納めているのです。見方を変えると、国家を運営するためには多額の資金が必要になるということです。

 

税金を納めている立場からすると、税金の使い道が気になるところです。税金がどのようなものに使われているのかを知れば、「税金を払う意味」を実感することができます。

 

そこで今回は「税金の使い道」について解説していきます。代表的な税金の使われ方を中心に紹介していきますので、その概要をしっかりと把握しておきましょう。

 

公共事業

税金の主な使い道の一つに「公共事業」があります。道路工事や鉄道工事、港整備、空港整備、上下水道整備、土地区画整理など、公共事業にはたくさんの種類があります。

 

古くなった道路の舗装や水漏れしている水道管の交換など、公共事業が行われている現場を見かける機会はたくさんあります。このような光景を見たときは「税金が使われている」と思うようにしてください。税金が公共事業に使われているからこそ、私たちは快適に生活することができるのです。

 

ちなみに、年度末になると公共事業が増えます。「3月は道路工事が多いな」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか? その理由にも税金が関係しています。

 

道路工事は国土交通省の管轄で行われます。そして、国土交通省をはじめとする省庁の予算は一年間に使った金額に応じて決められます。そのため、今年度の予算を使い切らないと、来年度の予算が減らされてしまうのです。

 

国土交通省としてはより多くの予算を確保したいところです。予算が多ければたくさんの公共事業を行えますが、予算が少なければ実施できない公共事業も出てきてしまいます。来年度も潤沢な予算を得るために、年度末に駆け込みで道路工事を行っているのです。

 

公務員の給料

公務員の給料」も税金から支払われています。警察官や消防士、教員、自衛官、役所の職員、政治家など、公務員にはさまざまな職業があります。

 

公務員がきちんと仕事をしないと「税金泥棒」といわれてしまうのは、税金から給料が支払われているためです。税金から給料が出ていなければ、そのようなことをいう人はいなくなります。

 

ただ、このような税金の使い道は現代社会において必須です。もしすべての公務を民営化してしまったら、今まで無料で行われていた公務サービスが有料になってしまいます。

 

そうなると「警察を呼ぶのに1万円」、「公立小学校の授業料が月に3万円」という事態になりかねません。税金が公務員の給料に使われているからこそ、日本の社会が安定して動いているのです。

 

公的資金

公的資金」にも税金が使われています。

 

公的資金とは「国や地方公共団体が、金融機関や企業を助けるために使うお金」のことです。金融機関や企業の経営が悪化したときに投入されます。

 

公的資金の援助を受けた金融機関や企業は、経営が回復したら国や地方公共団体にお金を返さなくてはなりません。金融機関や企業は、国や地方公共団体から借金をして経営を立て直しているのです。

 

実際に日本でも公的資金が投入されたことがあります。

 

1990年代前半、バブルが崩壊した影響で多くの大手銀行が経営危機に陥りました。銀行が経営破綻してしまうと世の中にお金が回らなくなり、日本経済全体が大きなダメージを受けてしまいます。それを防ぐために、大手銀行に公的資金が投入されることになったのです。

 

当時、公的資金を受け入れた大手銀行は、現在の三菱UFJファイナンシャルグループ、みずほファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループの3大メガバンクとして存続しています。これらの銀行はいずれも2006年に公的資金を完済しています。

 

また、公的資金は経営危機に陥った企業にも投入されます。

 

代表的な例として、2010年のJAL(日本航空)の経営破綻が挙げられます。その時の負債総額はなんと2兆3,000億円です。日本企業として過去最大の負債を背負った事例でした。

 

JALほどの大手の航空会社が経営破綻をしてしまうと、日本の航空事業が成り立たなくなってしまいます。ANAや格安航空会社だけではとてもカバーしきれません。国は公的資金を投入し、JALの経営を復活させたのです。

 

以上のように、税金にはさまざまな使い道があります。公共事業によって私たちが快適に暮らせているのも、公的資金によって企業が救済されているのも、税金が使われているからなのです。

 

今回のように税金の使い道を知ることにより、「自分が何のために税金を払っているのか」ということを理解できるようになります。

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