ドバイ:急激に発展した中東最大のオフショア

ドバイ:急激に発展した中東最大のオフショア

ドバイ:急激に発展した中東最大のオフショア

 

あなたは「ドバイ」に対してどのようなイメージを持っているでしょうか? おそらくほとんどの人が「セレブがたくさんいる豪華な都市」という印象を持っているはずです。そして、ドバイの発展した街並みを思い浮かべると思います。

 

今でこそドバイは世界でも有数の金融都市になっていますが、昔から栄えていたわけではありません。

 

ドバイが急激に発展したのは1990年代に入ってからです。オフショア(税金がかからない地域)になったのを機に、ドバイの経済は爆発的に成長していきました。それほど金融の影響力は凄まじいのです。

 

今回は「ドバイの概要」、「ドバイの歴史」、「ドバイの金融情勢」について解説していきます。私たちが資産運用を行うにはハードルが高い地域ですが、世界にはドバイのようなオフショアもあることを覚えておきましょう。

 

 

 

ドバイの概要

ドバイの概要は以下のとおりです。

 

所在地:ペルシャ湾沿岸
面積:4,114km2(石川県や徳島県と同じくらいの大きさ)
人口:約210万人
首都:ドバイ
通貨:ディルハム(DHもしくはAED)

 

ドバイはアラビア半島のペルシャ湾の沿岸に位置しているアラブ首長国連邦を構成する首長国の一つです。正式にはドバイ首長国といいますが、ドバイと略されることが多いです。ドバイ首長国の首都の名前もドバイといいます。

 

ドバイの住民は8割以上が外国人です。そして、その外国人のほとんどがインドや南アジアからの出稼ぎ労働者になります。セレブばかり住んでいるイメージがありますが、そのような人も意外と多くいるのです。

 

ドバイの特徴はなんといっても近代的な街並みです。世界一高いビルである「ブルジュ・ハリファ(828.9m)」を中心に、超高層ビルが数多く林立しています。

 

また、市街の南西部にはリゾートエリアであるジュメイラ・ビーチ地区が開発を続けています。そのエリアには高級ホテルである「ブルジュ・アル・アラブ(上記写真)」があります。一番高い部屋は、なんと一泊250万円もします。

 

そして、ペルシャ湾に浮かぶパーム・ジュメイラ、パーム・ジュベル・アリ、パーム・デイラ、ザ・ワールドという人工島には高級住宅地が立ち並んでいます。世界中のセレブがこの住宅を別荘として使っているのです。

 

 

ドバイの歴史

ドバイはもともと漁業や真珠の輸出を産業とする小さな村でした。

 

1830年代にこの地にアブダビ首長であるナヒヤーン家とバニー=ヤース部族のマクトゥーム家が移住し、ドバイ首長国が建国されました。そして、ドバイ建国以降は貿易の拠点として発展していきました。ドバイはヨーロッパとアジアを結ぶ重要な中継点となったのです。

 

1950年代にはドバイの首長であるラーシド・ビン・サイード・アール・マクトゥームが、ドバイを近代的な都市にすることを考えました。油田の発見と相まって、ドバイはさらなる発展を遂げていきます。

 

1981年には「ジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZ)」という名の経済特区(経済発展のために、税金などの優遇措置がある地区)が開設され、オフショアとしての歴史が始まることになります。

 

貿易、石油、金融、観光などの産業と共に都市が発展を続け、2000年になる頃には中東最大の都市となっていました。

 

 

ドバイの金融情勢

ジュベル・アリ・フリーゾーン (JAFZ)の開設以降、ドバイは中東の金融都市として発展を遂げていきました。世界中の投資家、資産家、金融機関、企業がドバイへの投資を続けたのです。

 

順調に発展を続けてきたドバイですが、2009年にドバイの政府系不動産会社が債務不履行となり、「ドバイショック」と呼ばれる金融危機が起こりました。それに伴い、ドバイ金融市場の株価も大幅に下落してしまいました。

 

ドバイの経済は発展し続けると思われていましたが、思いもよらぬ経済危機に世界中が驚きました。しかし、そのような事態が起こっても、「中東最大の金融都市」としての地位は揺るぎませんでした。現在でもドバイにはたくさんの「人、物、金」が集まっています。

 

ドバイショックのような経済危機がありましたが、「ドバイで資産運用をしたい」と考える人もいると思います。

 

しかし、残念ながらドバイの金融機関は私たちのような一般人の資産運用をほとんど引き受けていません。私たちが金融面でドバイの恩恵を受けることはできないでしょう。ただ、ドバイは金融界において中核となる都市であることは覚えておきましょう。

 

 

まとめ

・ドバイは急激に発展した中東最大のオフショアである

 

・一般人がドバイで資産運用を行うのは難しい

『お金のガイドブック』: 無料メルマガ

 

お金のガイドブック 無料メルマガ

 

メルマガ登録ページ

メルマガ読者限定で資産形成に役立つお金のテキスト(Q&A形式)を無料で進呈します!

『お金のガイドブック』:Twitter

Twitterでは「最新の経済、金融事情」について発信してます。 ぜひ、フォローをよろしくお願い致します!

関連ページ

オフショアの基礎知識:オフショアでは税金がかからない
世界中にあるオフショア:香港、シンガポール、ドバイ、マン島など
オフショアが存在する理由は「地域を活性化するため」である
オフショアの資産運用には「5つのデメリット」がある
オフショアでの資産運用における「優良な日本の仲介企業」の見分け方
マン島:歴史が古く、信頼性が高いオフショア
香港:日本に一番近く、日本人に身近なオフショア
ケイマン諸島:「巨額損失隠し」に使われたオフショア
ヴァージン諸島:アメリカ領とイギリス領に分かれているオフショア
スイス:世界で一番敷居が高いオフショア
オフショアでは資産が増えても税金がかからない
日本とオフショア地域(香港、シンガポール)の税金の違い
オフショア金融商品の手数料が安い理由
オフショアの金融商品は「複利の効果」を利用している
オフショアの金融機関は「世界経済の成長」に投資している
オフショアの資産運用には「ドルコスト平均法」が使われている
ドルコスト平均法で得られる利益と「平均取得単価」の関係性
オフショアの金融商品は「長期積立型」が基本である
長期積立型の金融商品には「初期口座」と「貯蓄口座」がある
長期積立型の金融商品には「4つの手数料」がかかる
長期積立型の金融商品には「3つのボーナス」が付いている
長期積立型の金融商品の「解約返戻金」を理解する
オフショアの資産運用は「IFA」によって成果が変わる
世界中にあるオフショア(図)
複利の効果(図)
オフショアの金融商品(図)
ドルコスト平均法(図)
初期口座(ロック口座)と貯蓄口座(自由口座)の違い(図)
IFA(図)

ホーム メルマガ登録 運営者情報 お客様の声 メディア掲載 お問い合わせ