世界の金融機関の時価総額
日本人にはあまり知られていませんが、世界には日本の金融機関より規模の大きい金融機関が数多く存在します。日本の大手銀行でも、世界から見ると中堅の銀行になってしまうのです。
将来に向けて資産運用を行う上で、世界の金融機関を知ることはとても大切です。日本の銀行などに預金しておくだけでなく、世界の金融機関に分散して資産を持つことで、資産を守ることができるのです。
そこで今回は、「世界にはどのような金融機関があるのか」を紹介していきます。
企業の規模は時価総額で決まる
そもそも、金融機関の規模はどのようにして決まるのでしょうか。
金融機関の規模は、「時価総額」で決まります。これは、金融機関だけでなく、どのような企業でも共通しています。
時価総額は、その企業の「株価×株数」で決まります。
例えば、1株1,000円の株を100万株発行している企業があるとします。その企業の時価総額は、「1,000円×100万株=10億円」となります。簡単に言うと、10億円あれば、その企業を買い占めることができます。
つまり、時価総額はその企業の価値そのものです。時価総額が大きければ大きいほど、その企業の規模が大きいということになります。
ちなみに、金融機関ではありませんが、世界で最も時価総額が大きい企業が「アップル」です。その額は、約80兆円。アップルを買い占めるためには、日本の国家予算ほどのお金が必要になるのです。
世界の金融機関の時価総額
それでは、世界の金融機関の時価総額はどれくらいなのでしょうか。
下記の表は、世界の金融機関の時価総額一覧です。時価総額は随時変動しているので、最新の情報はご自身でご確認ください。金融機関の合併などがない限り、時価総額が大きく変動することはありません。
以上のように、世界には非常に規模の大きい金融機関が存在しています。特に、中国やアメリカの金融機関は規模が大きいことが分かります。日本の大手金融機関で世界TOP10に入っているのは、三菱UFJ FG(ファイナンシャルグループ)だけです。
日本の金融機関しか知らないと、どうしても偏った見方になってしまいます。世界にはどのような金融機関があるのかを知ることで、日本の金融機関に対する見方が変わってきます。
金融機関のことだけでなく、資産運用全般に共通していますが、世界的な目線を持つことが大切です。そのような目線を持つことで、選択肢が増え、自分にはどのような資産形成ができるのかが見えてきます。
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