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保険料の支払方法:月払い、半年払い、年払い、全期前納払い、一時払い

保険料の支払方法:月払い、半年払い、年払い、全期前納払い、一時払い

 

生命保険や医療保険、火災保険、自動車保険など、保険にはたくさんの種類があります。そして、どの保険においてもそれぞれの目的に応じた保険機能が付いています。

 

種類は豊富ですが、すべての保険に共通しているのは「保険料(掛け金)を払う」ということです。常日頃、保険料を払っているからこそ、何かが起こったときに保険金を受け取れるのです。

 

「保険料は毎月払うものでしょ?」と思っている人もいると思いますが、必ずしも毎月とは限りません。保険料にはさまざまな支払方法があるため、お得な支払方法や自分に合った支払方法を選ぶことができるのです。

 

そこで今回は「保険料(掛け金)の支払方法」について解説していきます。保険料の支払方法にはどのような種類があるのかを把握し、自分のライフスタイルに合った払い方を選ぶようにしましょう。

 

保険料の支払方法

保険料の支払方法は、月払い、半年払い(半年一括払い、ボーナス払い)、年払い(年一括払い)、全期前納払い、一時払いの5種類に大別されます。

 

1、月払い

保険料を毎月支払う方法が「月払い」です。最も一般的で、最も多くの人が選んでいる支払方法になります。

 

保険料を毎月支払うので、一度にまとまったお金がなくなることはありません。また、月々の出費として計算しやすいというメリットもあります。

 

2、半年払い(半年一括払い、ボーナス払い)

保険料を半年に一度支払う方法が「半年払い」です。半年一括払いとボーナス払いも同じで、半年に一度支払う方法になります。

 

同じような言い方ですが、半年払いと半年一括払いには違いがあります。半年払いは途中で解約しても「未経過分の保険料」は返却されませんが、半年一括払いは途中で解約したときには「未経過分の保険料」が返却されます。

 

例えば、1月に半年分の保険料を払い、3月に保険が適用になったとします。「半年払い」をしていれば4月以降の保険金は返却されませんが、「半年一括払い」をしていれば4月以降の保険金が返却されることになります。

 

また、ボーナス払いが半年払いや半年一括払いと異なるのは、支払時期がボーナス月になるという点です。年に2回、ボーナスが出る人などはこのような支払方法がよいかもしれません。

 

※ ボーナスのときの支払額を多くし、毎月の支払額を少なくできる「ボーナス併用払い」という支払方法もあります

 

半年払い(半年一括払い、ボーナス払い)は、月払いよりも保険料の総額が安くなります。ただ、半年分をまとめて払うので、一度にまとまったお金がなくなってしまいます。

 

3、年払い(年一括払い)

保険料を一年に一度支払う方法が「年払い」です。年一括払いも一年に一度支払う方法になります。

 

ただ、年払いは途中で解約しても「未経過分の保険料」は返却されませんが、年一括払いは途中で解約したときには「未経過分の保険料」が返却されます。

 

 

年払い(年一括払い)は月払い、半年払い(半年一括払い、ボーナス払い)よりもさらに保険料の総額が安くなります。一度に支払う金額は大きくなりますが、まとめて支払うことに抵抗がない人は年払いにしてもよいでしょう。ちなみに私は、年払いを選択しています。

一つの目安ですが、年払いは月払いに比べて保険料が0.5ヶ月分ほど安くなります

 

4、全期前納払い

保険会社に一生分の保険料を預けるという支払方法が「全期前納払い」です。この次に解説する一時払いとの違いは、保険料を「預ける」という点です。

 

保険会社は顧客から預かった保険料から、自動的に支払いを行います。それにより、顧客が毎年支払いをしているとみなされ、年末調整や確定申告をすることで保険料控除を受けることができます。

 

※ 年末調整:簡単にいうと「会社員の確定申告」です。会社員が年末調整を行うことにより、保険料控除などを受けることができるため、払い過ぎた税金が戻ってきます。

 

 

さらに、保険が適用された場合、保険金に加えて未払いの保険料が返還されます。例えば、個人年金保険に加入して、全期前納払いをしたとします。もし加入した翌月に死亡したら、受取人は保険金だけでなく、未払いの保険料も受け取ることができます(個人年金保険には生命保険の機能も付いています)。

 

全期前納払いは顧客にとってメリットが多い支払方法ですが、すべての保険で利用できるわけではありません。個人年金保険や学資保険など、一部の保険に限られているのです。対象の保険で全期前納払いができるかは、保険会社に確認するようにしましょう。

 

5、一時払い

保険料を一生分まとめて支払う方法が「一時払い」です。一度払ってしまえば、その後は保険料のことを気にする必要はありません。ただ、この支払方法はデメリットが多いです。

 

デメリット その1:保険料が無駄になることがある
例えば、以下の生命保険に加入したとします。
保険金:300万円
保険料:200万円(一時払い)

 

そして今回は、本人が保険に加入した翌月に亡くなってしまい、受取人である家族に300万円が支払われたとします。

 

ちょうどよいタイミングで生命保険に加入したので、家族は保険金を受け取ることができました。ただ、保険料の支払方法を「月払い」にしていれば、数千円の掛け金だけで300万円を受け取れたことになります。今回のケースでは、多くの保険料が無駄になってしまったのです。

 

※ 全期前納払いと違い、一時払いでは死亡時に保険期間分の保険料は返還されません。一時払いでは「支払い済み」となっているためです。

 

デメリット その2:他の保険に切り替えると損をする
他に魅力的な保険が現れ、現在加入している保険を解約するとします。一時払いをしていても、解約時にある程度の保険料は返ってきますが、全額は返還されません。

 

デメリット その3:保険料控除が1回しか受けられない
前述のとおり、年末調整や確定申告をすることで保険料控除を受けることができるため、払い過ぎた税金が戻ってきます。

 

月払いや半年払い、年払い、全期前納払いは保険料控除を毎年受けることができます。しかし、一時払いでは支払った年しか保険料控除が受けられません。

 

保険料控除では、毎年最大で「4万円 × 税率」の税金を節約することができます。一時払いでは、これが1年分だけになってしまうのです。数十年単位で考えると、かなり大きな損失になることが分かります。

 

保険料の支払総額の比較

今回紹介した保険料の支払方法を、支払い総額順に並べると以下のようになります。

【高い】1,月払い > 2,半年払い(半年一括払い、ボーナス払い) > 3,年払い(年一括払い) > 4,全期前納払い > 5,一時払い【安い】

保険料の支払総額だけでみれば、一時払いが良いように思えます。ただ、上記で解説したデメリットを考えると、一時払いを選ぶのは得策とはいえません。また、全期前納払いを選択できる保険は限られています。

 

現実的な選択肢で、保険料の安さを優先するなら、年払いを選ぶことをおすすめします。また、保険料の支払総額が高くなっても、分かりやすさを優先したいのであれば、月払いを選んでも問題ありません。

 

まとめ

・保険料の支払方法は、月払い、半年払い(半年一括払い、ボーナス払い)、年払い(年一括払い)、全期前納払い、一時払いの5種類に大別される。

 

・一時払いには「保険料が無駄になることがある」、「他の保険に切り替えると損をする」、「保険料控除が1回しか受けられない」というデメリットがある。

 

・保険料の支払総額を高い順に並べると「1,月払い > 2,半年払い(半年一括払い、ボーナス払い) > 3,年払い(年一括払い) > 4,全期前納払い > 5,一時払い」となる。

 

・「月払い」もしくは「年払い」を選ぶのがベターな選択である。

 

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