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輸入企業は「円高」になるほど利益が増える

輸入企業は「円高」になるほど利益が増える

日本には無数の企業があります。自動車や衣類、医薬品、食品など、その企業によって取り扱う製品はさまざまです。特に大企業であるほど海外とのやり取りを頻繁に行っています。そして、それらの企業は「輸入企業」と「輸出企業」に大別されます。

 

輸入企業とは「外国から資源やサービス、物などを購入し、国内でそれらを販売して利益を得る企業」のことです。原油、液化天然ガス(LNG)、石油製品、半導体、衣類などを取り扱う企業がそれにあたります。

 

反対に輸出企業とは「国内の物やサービス、資源などを海外に販売して利益を得る企業」のことです。自動車、自動車部品、半導体、科学光学機器、鉄鋼などを取り扱う企業がそれにあたります。

 

輸入企業や輸出企業は為替の影響を大きく受けます。1ドルの値段が1円変化するだけで、企業の収益が大きく変動するのです。

 

今回は輸入企業に焦点を当てて話を進めていきます。「為替の変動によって輸入企業がどのような影響を受けるのか」をしっかりと理解しておきましょう。その関係性が分かれば、あなたの生活に及ぼされる影響も見えてくるはずです。

 

輸入企業は円高になるほど儲かる

円高になるほど輸入企業は儲かります。これはどのような理屈なのでしょうか?

 

円高とは「円の価値が高くなること」です。「1ドル=120円」と「1ドル=80円」では、「1ドル=80円」のほうが円高になります。

 

例えば1ドルの商品があるとします。「1ドル=120円」なら120円を出さなければ、この商品は買えません。しかし、「1ドル=80円」であれば80円で買うことができます。円高であれば同じ1ドルの商品でも、より少ない円で買うことができるのです。

 

つまり、「1ドル=80円」のほうが「円の価値が高い(円高)」ということになります。「1ドル=○○円」という部分の○○円が低くなればなるほど、円高が進んでいると理解してください。逆に、「1ドル=120円」のほうが「円の価値が低い(円安)」ということになります。

 

海外から1ドルの商品を仕入れるのに、円高である80円のほうが安く仕入れることができます。つまり、原油や衣類、液化天然ガス(LNG)、石油製品などの輸入企業は円高であるほど仕入れ値が安くなり、儲かるということです。

 

これが輸入産業は円高になるほど利益が増える理由です。

 

日本の大手衣料品メーカーは、衣類の生産をアジアで行っていることがほとんどです。衣類のタグを見ると「Made in China」のように印字されており、アジアで作られていることが分かります。

 

このように為替が1円変動するだけで、会社の収益は大幅に変わります。その影響は大企業であるほど大きくなります。会社の上層部は毎日のように円高・円安の動きに一喜一憂しているのです。

 

円高になると国民は物を安く買える

それでは次に、円高によって私たちの生活にどのような影響が及ぼされるのかを解説していきます。

 

前述のとおり、輸入企業は円高になるほど製品や原材料を安く仕入れることができます。先ほどの例のとおり1ドルの商品を購入する場合、「1ドル=120円」なら120円を出さなければ買えなかった商品が、「1ドル=80円」であれば80円で買えます。

 

80円で商品を仕入れることができれば、お客様に安価で売ることができます。100円で売れば20円の利益が出るのです。ところが、「1ドル=120円」ではこうはいきません。100円で売ろうものなら完全に赤字になってしまいます。

 

つまり円高になればなるほど、私たちは輸入企業の商品を安く買うことができるのです。

 

これは円高になるほど海外旅行に安く行けることを意味します。1,000ドルの旅行であれば、円高であるほど支払う日本円は少なく済むのです。

 

以上のような観点から見ると「為替が企業の収益や私たちの生活にどのような影響を及ぼすか」を理解できたのではないでしょうか?

 

このようにして学びを深めていくと、経済の動きに興味を持つようになります。そのようにして経済やお金の勉強を続けていくことが、「金融知識」を身に付けることに繋がっていくのです。


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