減り続ける日本の人口と衰退する日本の経済

減り続ける日本の人口と衰退する日本の経済

減り続ける日本の人口と衰退する日本の経済

日本の人口 

2008年をピークに日本の人口は減り始めました。そして、人口減少はこれからさらに拍車がかかっていきます。将来的に日本の人口が増加に転じることはありえないでしょう。

 

人口の増減はその国の経済と密接に関わっています。人口が増えれば経済が活性化していきますが、人口が減れば経済が衰退化してしまいます。

 

日本に住んでいる立場からすると、なんとかして日本経済の活気を取り戻してもらいたいものです。「人口を増やし、経済を活性化する方法」はないのでしょうか?

 

そこで今回は「日本の人口を増やす方法」について解説していきます。現状としてはなかなか効果が出ていませんが、このような方法があることを知っておいてください。

 

 

 

今までの人口推移と将来の人口予測

日本の人口は1億人を超えています。これは世界でもベスト10に入るほどの人口です。ちなみに、1位の中国と2位のインドには10億人以上も住んでいます。

 

日本の人口は昔からこれほど多かったわけではありません。鎌倉時代(1192年〜)の人口は約750万人、室町時代(1338年〜)の人口は約820万人、江戸時代(1603年〜)の人口は約1,230万人ほどでした。

 

日本の人口が爆発的に増えたのは明治維新(1868年頃)以降です。「医療の発展による平均寿命の延長」や「富国強兵政策による出生率の増加」などの要因で、急激に人口が増加していきました。

 

第二次世界大戦の影響でわずかに人口が減少しましたが、その後の高度経済成長で再び人口は増加していきました。ところが、少子化が進んだことにより、2008年をピークについに人口が減り始めてしまったのです。

 

2050年には約9,500万人、2100年には約4,800万人まで減ってしまうと予測されています(「国立社会保障・人間問題研究所」による将来人口推計)。今後、国が大規模な政策を行わない限り、日本の人口減少をくい止めることはできないでしょう。

 

これだけ極端な人口減少は、世界の歴史でも稀なケースなのです。

 

 

日本の人口を増やす方法:少子化の解決、移民の受け入れ

国の人口を増やすのは簡単ではありません。もし解決策がたくさんあれば人口減少に困る国はなくなりますが、現状では先進国を中心に多くの国の人口が減り始めています。

 

数少ない「人口を増やす方法」のなかで、よく実施されるのが「少子化の解決」と「移民の受け入れ」です。いずれも国家レベルで行う大掛かりな方法になります。

 

少子化の解決
少子化を解決するためには、出産や子育ての環境を整える必要があります。例えば、「児童手当」や「出産育児一時金」などは金銭面での負担軽減に繋がるため、安心して出産や子育てができる要因になります。

 

児童手当とは「子どもが中学校を卒業するまで、毎月お金が支給される(子ども一人につき、1万円〜1万5千円)」という制度です(実際は4ヶ月分まとめて支給されます)。また、出産育児一時金とは「子どもが生まれたときにお金が支給される(約42万円)」という制度です。

 

ただ、これらの制度だけでは少子化を解決することはできません。金銭的な理由で子どもを作れない夫婦からすると、この程度の金額では根本的な解決にはならないのです。

 

そこで、児童手当の給付金額を毎月10万円まで引き上げたらどうでしょうか? 「毎月10万円が支給されるなら、安心して子育てができる」と思う人は多いはずです。これくらいの支援があれば、少子化対策として成り立つ可能性があります。

 

しかしながら、借金大国の日本でこのレベルの対策を行うことは、現実問題として不可能に近いです。日本の借金は増え続けているので、政府は国家予算を削減しようと躍起になっています。国としては新たに予算がかかることはできる限りしたくないのです。

 

つまり、日本の現状を考えると、すでに行われている少子化対策が限界まで来ていることになります。

 

移民の受け入れ
海外からの移民を増やせば、簡単に日本の人口を増やすことができます。アメリカのように、多くの国から移民を受け入れれば良いのです。

 

実際に日本に住みたいと考えている外国人はたくさんいます。日本は給料が良いので、外国人にとって魅力的な労働条件なのです。このような背景があるため、日本で働く外国人は増え続けています。

 

移民が増えることは、日本にとってもありがたいことです。若い労働者が増えることで、税金や社会保険料などをたくさん集めることができます。そうなれば、日本の借金問題も改善に向かうはずです。

 

しかし、この対策にも課題があります。たくさんの移民を受け入れるということは、それだけ多くの思想や文化を受け入れるということです。なかには危険な思想を持っている人がいる可能性もあります。

 

そのような人が増えるほど、国の治安が悪くなります。アメリカのように「銃社会」になる可能性も出てくるでしょう。このような懸念があるため、国としても移民を増やし過ぎることに抵抗があるのです。

 

以上のように、日本の人口を増やす方法は実行されていますが、現状としてはあまり効果が出ていません。そのため、当初の予測どおり、これからも日本の人口は減少していくでしょう。そして、日本の経済は衰退の一途を辿ることになります。

 

そうなると私たちの生活が苦しくなる可能性があります。ただ、そのようになっても、あらかじめ対策を講じておけば問題ありません。何も考えずにただお金を貯めておくのではなく、適切な資産運用を行うことで、自分の資産を守ることができるのです。

 

今回のように、日本の人口推移から日本経済の将来性を見据えることで、「自分が何をするべきか」ということまで考えることができるようになります。

 

 

まとめ

・日本では少子化が進んだことにより、2008年をピークについに人口が減り始めた。そして、2050年には約9,500万人、2100年には約4,800万人になるという予測が出ている(「国立社会保障・人間問題研究所」による将来人口推計)。

 

・日本の人口を増やす方法として「少子化の解決」や「移民の受け入れ」があるが、人口問題を解決できるほどの効果は出ていない。

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