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リーマンショックによる大不況と「円高」の関係

リーマンショックによる大不況と「円高」の関係

リーマンショックという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。リーマンショックの影響で世界経済は大損害を受けました。もちろん日本への影響も大きく、大企業は軒並み赤字になり、多くの派遣社員が解雇されました。

 

世界中を大不況にした、リーマンショックとはいったいどのような事件だったのでしょうか。今回は「なぜリーマンショックにより世界中が大不況になったのか」、そして「日本にはどのような影響があったのか」を解説していきます。

 

リーマンショックは「世界恐慌」である
2008年、アメリカの大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻をしました。これをきっかけに世界恐慌が起きました。

 

世界恐慌とは1929年にアメリカで発生した株式の大暴落をきっかけに、世界経済が大損害を受けたことです。歴史の授業で勉強した人も多いと思います。リーマンショックは1929年の世界恐慌に匹敵するほどの金融危機と言われています。

 

そもそも「不況」と「恐慌」には大きな違いがあります。「不況」はじわじわと進んでいきますが、「恐慌」は急激に発生し、またたく間に進行します。

 

恐慌から脱するためには、金融不安を解消しなければなりません。ただ、恐慌は不況とは違い、簡単に立て直すことはできません。政策を一つ、二つ行っただけではビクともしないのです。

 

それでは、世界経済は1929年の世界恐慌からどのようにして復活したのでしょうか。世界恐慌により経済が落ち込み、さらに国家の関係も悪化しました。このときは、世界恐慌後に第二次世界大戦に突入しました。もちろん、戦争は良くないことですが、経済を大きく動かします。

 

戦争では最新の戦闘機や航空母艦、戦艦などが大量に製造されました。日本では、家庭の金属まで政府に没収されたほどです。戦後は破壊された街を作り直すために、さまざまな事業が行われました。このようにして経済が大きく動き、世界恐慌を克服しました。

 

リーマン・ブラザーズの破綻から始まったリーマンショック
リーマンショックとはアメリカの大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻をしたことに始まります。リーマン・ブラザーズが破綻した理由はサブプライムローンの崩壊です。

 

サブプライムローンについては別の記事で詳しく解説しますが、簡単に言うと住宅ローンのことです。当時のアメリカは住宅価格が上がる一方でした。不動産業界の景気も良く、ローンの審査基準もかなり甘い状況でした。

 

ところが、誰でもローンを組むことができたことがあだとなりました。ローンを返済できない人が続出したのです。

 

そうなると一気に金融不安が広がります。金融不安が広がると、銀行などの金融機関は手元に現金を置くようになります。不測の事態があったときに、対応できるようにするためです。リーマン・ブラザーズはサブプライムローンに多額の投資をしており、この金融不安に対応しきれませんでした。

 

アメリカは世界の中枢であるため、リーマン・ブラザーズの破綻による金融不安は世界中に影響を及ぼします。こうして、またたく間に世界中に恐慌が広がりました。

 

ドル安政策により、リーマンショックから復活したアメリカ
この状況から世界経済はどのようにして復活したのでしょうか。この場合、まずは世界の中枢であるアメリカの経済を復活されなければいけません。アメリカは世界のどの国よりも力を持っているので、自国の経済の復活を最優先させました。

 

まず、アメリカはドル安政策を行いました。自国の通貨を安くすれば、他国からの輸入を防ぎ、自国の製品が売れるようになります。加えて自国の輸出も拡大します。このようにして産業の活性化を図ったのです。

 

リーマンショックから2,3年で、アメリカ経済はリーマンショック前と同じ経済状態まで復活しました。

 

アメリカだけでなく、ヨーロッパの国々も自国通貨安政策を行いました。ところが、先進国で唯一、日本だけはその政策を行わなかったのです。

 

対策を行わなかった日本は極端な円高となった
日本は自国通貨安政策を行わなかったため、極端な円高になりました。「1ドル=80円」を下回った時期もあったほどです。これによってトヨタなどの輸出企業は大赤字となり、大勢の派遣社員は解雇されました。

 

当時、円高によって日本経済は低迷したままでした。

 

日本が政策を行わなかった理由は一つです。アメリカからの圧力を受け、「ドル安=円高」の状態にさせられていたのです。

 

個人においては円高で資産が増えます。ただ、輸出企業は円高になればなるほど利益が減ります。そうなれば人員が削減されます。そのようにして、日本は不況となっていったのです。

 

そこで私は、その時からドル建ての積み立てを行うようにしました。具体的には、毎月1,250ドルを積み立てています。「1ドル=120円」なら15万円ですが、「1ドル=80円」なら10万円で積み立てられます。当時の円高を利用して、より少ない円で1250ドル積み立てることができたといえます。

 

今後はさらに円安になることが予想されます。「1ドル=150円」「1ドル=200円」となっていくかもしれません。円の価値が減る前に、ドル建てなどの「円建て以外の資産」を保有することが重要なのです。


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