【銀行から信頼を得る方法】通帳を汚す
現在の日本において、銀行口座を持っていない人はまずいません。ほとんどの人が銀行振込という形で給料受け取っていますし、公共料金の支払いや年金の受給などにも銀行口座は使われています。銀行は私たちの生活と密接に関わっているのです。
私たちの生活に欠かせない存在だからこそ、銀行から信頼を得るのは大切です。銀行から信頼を得ておけば、融資を受けやすくなったり、ローンを組みやすくなったりするからです。
そこで今回は「銀行から信頼を得る方法」について解説していきます。難しく聞こえるかもしれませんが、意外と単純な作業で信頼を得ることはできるのです。
もくじ
1、「通帳を汚す」ことが重要である
2、メインバンクを決める重要性
3、まとめ
「通帳を汚す」ことが重要である
銀行から信頼を得るためには「通帳を汚す」ことが重要です。
通帳を汚す:お金の出し入れの記録を通帳に残すこと。元々は業界用語として使われていた。
銀行は私たちのお金の出し入れをすべて把握しています。「この人は給料の振込口座に使っているな」や「公共料金やクレジットカードの引き落としに使っているな」ということが一目瞭然で分かるのです。
そして、通帳を汚すほど「うちをよく利用してくれているな」認識され、徐々にお得意様として見てくれるようになるのです。
銀行口座を利用するくらいであれば、信頼を得る必要はありません。ただ、銀行からお金を借りる場合は、信頼を得ておかないと相手にしてもらえないことが多いです。
今はお金を借りる予定がなくても、将来、住宅ローンや教育ローンを組むかもしれません。また、事業を起こすために融資を受けるかもしれません。どのようなことがあるか分かりませんが、銀行と信頼関係を築いておいて損はないのです。
メインバンクを決める重要性
通帳を汚すためには、メインバンクを決めておくことが重要になります。お金の出し入れが多い人であれば複数の通帳を汚すことができますが、一般の人であればそうはいきません。そこでメインバンクを決め、重点的に通帳を汚していくのです。
ただ、なかにはメインバンクを持たない人もいます。「給料が振り込まれる口座が○○銀行、公共料金が引き落とされる口座が△△銀行、貯蓄に使っている口座が××銀行」のように、銀行によって用途を分けていのです。
私はさまざま資産運用を実践しているので、お金の出し入れが多いです。そのため、用途別に複数の銀行口座を保有しています。
ただ、基本的にはこのような使い方はおすすめできません。使っている口座が多いほどお金の出し入れが分散するので、「どの口座でどの支払いをしているかが分からなくなってしまう」ことがあるのです。
そして、「気づいたら公共料金の引落口座の残高がなくなっていた」といったことが起こる可能性があります。これは高齢者によくあるケースです。銀行の言われるままに口座を作り、複数の口座を管理できなくなってしまうのです。
また、「口座管理手数料」が導入されてしまうと、銀行口座を持っているだけでお金がかかってしまいます。複数の銀行口座を持つと余計なコストがかかってしまうのです。
【参考記事】
以上のように、基本的にはメインバンクを一つに決め、お金の出し入れをその口座に集中してください。そのようにすることで、銀行との信頼関係を築くことができます。
単純な作業ではありますが、銀行との付き合い方を考えるだけで、将来の対策を取ることになるのです。
まとめ
・銀行から信頼を得るためには「通帳を汚す」ことが重要である
・メインバンクを決めることで、通帳を汚しやすくなる
『お金のガイドブック』: 無料メルマガ
『お金のガイドブック』:Twitter
Twitterでは「最新の経済、金融事情」について発信してます。 ぜひ、フォローをよろしくお願い致します!関連ページ
- 良い銀行の選び方:「自己資本比率」と「ディスクロージャー誌」
- 銀行からの借金は「信用の証」である
- 【銀行が担う3つの役割】営利企業、企業や個人の橋渡し、企業の育成
- ペイオフの基礎知識:1,000万円以上の預貯金も戻ってくる
- 日本銀行の4つの役割:銀行の銀行、政府の銀行、紙幣の発行、金利の調整
- 日本銀行は「政策金利」によって日本経済をコントロールしている
- 【日本経済のバロメーター】「日銀短観」とは?
- 国は銀行を通して国民からお金を集めている
- 銀行は国の財政が悪化したときに預金封鎖を行う
- 「銀行」と「ゆうちょ銀行」の成り立ち
- 日本の銀行はリーマン・ショックによって甚大な被害を受けた
- 「日本の金融機関」の時価総額ランキング
- 預金にかかるコストと「口座維持手数料」の関係
- 世界の金融機関の時価総額
- 銀行が「消費者金融事業」を始めた理由