資産運用では「世界経済の成長」に投資することが重要である

資産運用では「世界経済の成長」に投資することが重要である

資産運用では「世界経済の成長」に投資することが重要である

 

日本の将来に不安を抱く人は多いかもしれません。なぜなら、日本の人口はこれからも減り続け、経済が衰退していくからです。将来的に私たちの生活が苦しくなるのは目に見えています。

 

将来も安定した生活を送るためには、今のうちから資産を形成しておかなくてはなりません。そして、資産を形成するためには資産運用を行う必要があります。これからの時代は、ただ預貯金をしているだけでは資産が増えていきません。

 

しかし、何も考えずに資産運用を行ってはいけません。知識や戦略を持たずに資産運用を実践してしまうと、失敗してしまう可能性があるからです。

 

資産運用にはいくつかの「基本戦略」があります。その戦略の一つに「世界経済の成長に投資する」というのがあります。この戦略に則って資産運用を行えば、高い確率で資産を増やすことができます。

 

そこで今回は「世界経済の成長に投資することの重要性」について解説していきます。資産運用を行う際は、必ずこの考え方を認識した上で実践するようにしてください。

 

 

 

日本の高度経済成長期と資産価値の関係

将来的に日本の経済は衰退していくと予想されています。しかし、昔は経済が大きく成長した時代もありました。

 

それが日本の「高度経済成長期」です。ここでは高度経済成長期の「経済成長の度合い」を示すために、「日経平均株価」に焦点を当てて話を進めていきます。

 

日経平均株価とは「日本を代表する225社の株価から算出された株価指数」です。日経平均」や「日経225」とも呼ばれます。

 

日本の中心となる225社の株価は各業界の経済動向を強く反映します。業界によってバラつきはありますが、日経平均株価が上がれば、日本経済全体が成長していることになるのです。

 

1950年の日経平均株価は100円でした。その後、日本は劇的な経済成長を遂げ、1989年には38,915円まで上がりました。日経平均株価は39年間で389倍まで膨れ上がったのです。

 

もちろん、物価も上昇しているので、純粋に資産価値が389倍になったわけではありません。ただ、ものすごく資産が増えたことに変わりはありません。

 

ここまでは国内だけで考えた話ですが、海外から投資をしていればさらに資産を増やすことができました。

 

1950年から1989年の間に、円の価値はイギリスの通貨であるポンドに対して4倍まで上昇しました。1950年は「1ポンド=約1,000円」だったのが、1989年には「1ポンド=約250円」になったのです。

 

ここで、当時のイギリス人の立場になって考えてみましょう。1950年(1ポンド=約1,000円)に1,000ポンドを両替して、100万円分の日本株を購入したとします。1989年には株価が上昇し、3億8,915万円分の価値になっています。

 

この時点ですべての株を売却し、再びポンドに両替したとします。そうすると約156万ポンドも手に入れることができたことになります。39年間で資産が1,560倍(1,000ポンド→156万ポンド)も膨れ上がったのです。

 

前述のとおり物価も上昇しているので一概には比較できませんが、それだけ日本の高度経済成長は凄まじかったということです。そして為替の変動を利用すれば、国内で資産を保有するよりも多くの資産を築くことができたことになります。

 

しかし、これからは日本経済が衰退していくので、高度経済成長期のように資産の価値が増えていくことはありえないのです。

 

 

急激に経済発展する国に投資する

それでは今後はどのようにして資産運用を行えばよいのでしょうか? この問いに答えるには、「1950年のイギリス人の立場に立つ」ことが大きなヒントになります。

 

上述のように、日本の経済は衰退していきます。ところが、世界経済は日本とは反対の流れを辿ります。

 

世界の人口はこれからも増え続けます。2060年には100億人を超えると予測されているのです。人口が増えれば増えるほど消費が増え、経済が活性化していきます。そのため、世界経済はこれからも成長していくことになります。

 

世界経済の成長の中心となるのは東南アジアや中東、南アメリカ、アフリカなどの「人口が増加する国」です。

 

また、「大手企業が生産工場などを設立している国」も経済が成長していきます。大手企業が生産工場を国内から海外に移すということは、その国の人件費が安いということです。そして工場が増えるほど雇用人口が増え、その国の経済は大きく発展していきます。

 

このように、高度経済成長期の日本のように、これからも成長していく国はたくさんあるのです。

 

そして、上記のイギリス人のように「急激に経済発展する国に投資する」というのが、資産運用のポイントになります。その国の将来を見据えて、長期的な視点で投資を行うことが重要なのです。

 

しかし、ここで一つ注意点があります。それは、「一つの国に偏った投資は危険」ということです。発展途上国であるほど紛争や政治問題などを抱えています。そのようなリスクを避けるために、いくつかの国に分散して投資することが重要になるのです。

 

ただ、実際には個人でいくつかの国に分散投資を行うのには限界があります。よほど資産を持っていれば別ですが、そのような人はごく少数です。

 

そこで、「資産運用のプロに任せる」という方法を活用します。この方法を使えば、少額の資産でも分散投資をしてもらうことができるのです。

 

実際に私もプロに資産運用を依頼しています。今のところ海外投資に関しては損失を出したことがありません。自分の実体験からも、「世界経済への投資」や「プロに資産運用を任せる」というのは正しい戦略だと実感しています。

 

以上のように、人口が増加する国を中心に、世界経済の成長に投資することが資産運用の基本戦略になります。これからの時代は国内だけではなく、海外の資産運用に目を向けることが大切です。

 

 

まとめ

・「世界経済の成長に投資する」ことは資産運用の基本戦略である。

 

・高度経済成長期と違い、これからの日本経済は衰退していく。そのため、日本に投資しても資産を増やせる可能性は低い。

 

・東南アジアや中東、南アメリカ、アフリカなどの「人口が増えて経済発展する国」に投資すれば、資産を増やせる可能性は高い。

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