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ケイマン諸島:「巨額損失隠し」に使われたオフショア

ケイマン諸島:「巨額損失隠し」に使われたオフショア

あなたは、ケイマン諸島のことをご存知でしょうか?

 

ケイマン諸島は、カリブ海に存在するオフショア(税金がかからない地域)です。オフショアというと、マン島や香港、ドバイが有名ですが、ケイマン諸島も古くから存在しているオフショアです。

 

ただ、他のオフショアと違って、ケイマン諸島に良いイメージを持っている人は少ないかもしれません。世界的大企業の脱税や巨額の損失を隠すために、ケイマン諸島の金融機関が使われたからです。

 

今回は、「ケイマン諸島の概要」、「ケイマン諸島の歴史」、「ケイマン諸島の金融情勢」について解説していきます。

 

ケイマン諸島の概要
ケイマン諸島は、西インド諸島にある諸島の一つです。イギリスの海外領土(イギリスの政治的権限が及ぶ領域)なので、イギリスからの影響は強いですが、独立した国家です。

 

ケイマン諸島は、グランドケイマン島、ケイマンブラック島、リトルケイマン島の3島から構成されています。首都はジョージタウンです。

 

ケイマン諸島の面積は、259km2。大阪市や千葉市と同じくらいの大きさです。人口は約5万7千人。通貨は「ケイマン諸島・ドル」です。

 

ケイマン諸島は、西インド諸島の中でも生活水準が高く、観光産業が栄えています。特に、スキューバダイビングの名所が多く、世界中からダイバーが訪れています。

 

ケイマン諸島の歴史
ケイマン諸島の歴史は1503年に始まりました。クリストファー・コロンブスが、航海中に発見した無人島であり、ウミガメがたくさんいたことからウミガメを意味するラス・トルトゥガス(スペイン語)と命名されました。

 

しかし、発見当時アメリカワニも数多く生息していたことから、ワニを意味するケイマナス(カリブ・インディオの言葉)と呼ばれるようになり、それがケイマン諸島の名前の語源になったと言われています。

 

1655年、オリバー・クロムウェル率いるイギリス海軍が、当時スペイン領だったジャマイカを奪いました。1670年には、ケイマン諸島は近隣のジャマイカと共にイギリス領になりました。

 

その後も約300年間、ジャマイカとケイマン諸島は、一つの植民地として統治されていました。しかし、1961年に西インド連邦が結成され、ついにケイマン諸島は独立することになったのです。

 

ケイマン諸島金融情勢
ケイマン諸島はオフショアです。そのため、世界中の投資家や資産家、金融機関、企業などから多額のお金が集まります。

 

しかし、租税回避(不当に税金の支払いを少なくしようとすること)やマネーロンダリング(犯罪などによって不当に得たお金の出どころを分からなくし、正当に得たお金と見せること)に使われることが多いオフショアとしても有名です。

 

オフショアの中では、珍しくブラックなイメージがあります。

 

2005年、OECD(経済協力開発機構)はケイマン政府に対し、透明性のある情報交換を求めました。その後、不当なお金の流れは改善されていきましたが、2011年にケイマン諸島でとんでもない事件が発覚したのです。

 

日本人なら誰しもが知る大手光学機器・電気機器メーカーのオリンパスの「巨額損失隠し」がケイマン諸島で発覚しました。オリンパスは、ケイマン諸島の金融機関を利用し、バブル崩壊時に多額の損失を出したことを隠していました。

 

オリンパスの歴代の会社の経営陣はそのことを知りつつ、長きに渡り公表していませんでした。非常に長期にわたる「巨額損失隠し」に、日本中が震撼しました。

 

現在ではさらに改善が進み、まっとうなオフショアになりつつあります。私たち個人が資産運用を依頼することもできるようになりました。

 

銀行口座を開設するにも、数百万円のお金が必要になります。そこまでして銀行口座を開設しても、何の意味もありません。

 

それならば、マン島や香港などのオフショアで、月々数万円の積み立てを行うべきです。マン島や香港では、一般人向けの資産運用を引き受けている金融機関が数多く存在しています。

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