オフショアでの資産運用における「優良な日本の仲介企業」の見分け方
日本人でもオフショアで資産運用をしている人はたくさんいます。オフショアでは税金がかからないため、高い確率で資産を増やせるからです。
オフショアで資産運用を行うには、その地域の金融機関と契約しなければなりません。そして、オフショアの金融機関との契約は、基本的には「日本の仲介企業」を通して行います。よほど英語が堪能で金融知識に長けている人でなければ、自分でオフショアの金融機関と契約することはできません。
「仲介企業なんて知らない」と思うかもしれませんが、実は日本にもそのような企業はたくさんあります。
ただ、すべてが「優良な仲介企業」というわけではありません。契約時に内容をきちんと説明してくれなかったり、アフターフォローが悪かったりする企業があるのです。
誰もが「せっかくなら優良な仲介企業を利用したい」と思います。それでは、どのようにすれば優良な仲介企業と悪徳な仲介企業を見分けることができるのでしょうか。
今回は「日本の仲介企業の役割」について確認した後に、「優良な仲介企業の見分け方」について解説していきます。オフショアで資産運用を始める上でとても重要なポイントとなるので、しっかりと内容を理解してください。
目次
1、日本の仲介企業の役割
2、「優良な日本の仲介企業」の見分け方
日本の仲介企業の役割
日本の仲介企業はオフショアの金融機関と日本の顧客を繋ぐための重要な役割を担っています。「金融機関と顧客の橋渡し」をしているイメージを持ってください。基本的には、仲介企業は契約時から一生涯サポートしてくれます。
仲介企業が初めに行うことは、「オフショアおよび金融商品の説明」です。「オフショアとはどのような地域なのか」や「オフショアの金融機関の概要」、「オフショアの金融商品のメリット・デメリット」など、顧客に対してさまざまなことを説明してくれます。
顧客が納得し、契約を希望する場合は「契約手続き」を行います。オフショアの金融商品の契約書は英語で書かれているため、その内容を和訳して顧客に伝え、どの項目にどのような記載をすればよいのかを教えてくれます。
その後も仲介企業は、ことあるごとに顧客のサポートを行います。顧客の質問に答えたり、運用プランの変更に応じたりします。
また、ほとんどの仲介企業は運用レポートを発行しています。運用レポートとは、「金融商品の価値が運用によってどのように変動したのか」を記載したものです。そのレポートを確認することにより、あなたが保有している金融資産の価値が分かります。
そして、オフショアで増えた資産を日本に戻すときも、仲介企業を通して行います。このとき、日本に戻す資産額に応じて、税率が異なります。また、納税の手続きに関しても、仲介企業がアドバイスをしてくれます。
オフショアで運用している間は、資産が増えても税金はかかりません。ただ、日本に戻すときに運用益に対して税金が発生します。また、資産を現金化するなど、オフショア内でも税金がかかる場合があります。
「優良な日本の仲介企業」の見分け方
日本にはたくさんの仲介企業がありますが、その良し悪しは企業によって異なります。なかには運用レポートを発行していなかったり、問い合わせに対する回答が遅かったりと、対応が悪い企業もあるのが現状です。
最悪の場合、契約が完了した後に連絡が取れなくなることもあります。この場合、オフショアの金融機関との契約は完了していますが、サポートしてくれる仲介企業がいない状態になります。そうなってしまうと、お客様はどのようにしてオフショアの金融機関とやり取りをすればよいのか分からなくなってしまいます。
そのような悪徳な業者と契約しないためには、優良な企業を見分ける方法を身に付けなければいけません。
その方法の一つとして、その企業が「金融庁から投資助言・代理業の認可を受けているかを確認する」という方法があります。
投資助言・代理業の認可を受けているということは、「金融庁から投資関連の仕事をすることを認められている」ということです。必然的に優良な企業であるといえます。
投資助言・代理業の認可を受けている企業には、年に何回か金融庁の調査が入ります。その調査で問題が発覚すると、認可を取り消されてしまいます。つまり、その企業は「真っ当なビジネスしかできない」ということです。
そのような企業は、オフショアの金融商品のメリットもデメリットもきちんと説明してくれます。さらに、顧客の問い合わせに対しても、とても誠実に対応してくれます。なぜなら、万が一にも問題を起こすことはできないからです。
以上のように、オフショアで資産運用をするにあたり、優良な日本の仲介企業と契約することはとても大切です。そして、その見分け方で重要となるのが、投資助言・代理業の認可になります。後で後悔することのないように、契約前にしっかりと優良企業を見極めるようにしてください。
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